フィリピンのボラカイ島に行きたいけど、現地の空港は別の島にあるみたいだし、空港からボラカイ島まではどうやって行くんだろう。。。。自分自身でも簡単に行けるのかな。。。。
この記事は、そんな疑問に答えます。
✔ 本記事の内容
- ボラカイ島の空港はどこ?
- 空港からボラカイ島への行き方
- ボラカイ島に行く際の注意点
こんにちは、ツバサです。
最近、旅行会社のパッケージツアーを使わずに個人手配の旅行が増えてきました。自分で航空券を探したり、マイレージを特典航空券に交換したり、パッケージツアーでは使われていないホテルを予約したりと、旅のバリエーションも増えてきました。
個人手配が進む一方で、現地の移動に関してはまだまだ心配な部分が残っています。特に初めて行く都市や島への行き方については、事前に把握しておきたいものです。
僕が好きなフィリピンのボラカイ島には、年間約200万人の観光客が訪れています。その内、日本人観光客は年間15000人~18000人のみしかおらず、全体のマーケットの1%未満となっています。そのため、日本国内におけるボラカイ島の情報もまだまだ少なく、旅行会社のスタッフですら知らないということもよくあります。
この記事では、「ボラカイ島への行き方」について、最新のアップデート情報を加えながら、詳しく解説したいと思います。
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ボラカイ島の空港はどこ?
ボラカイ島には空港があるの?
ボラカイ島に旅行に行く際、いつも思われがちなことが「ボラカイ島には空港があるの?」ということです。
しかし、ボラカイ島には空港はありません。隣のパナイ島に空港があります。
- カティクラン空港(空港コード:MPH)
- カリボ空港(空港コード:KLO)
このようにボラカイ島に行くためには、パナイ島にあるカティクラン空港、またはカリボ空港にアクセスをしなければなりません。カリボ空港からはボラカイ島へアクセスするための玄関口でもあるカティクラン港までは車で約90分かかります。一方でカティクラン空港からカティクラン港までは車で5分もかかりません。
2016年以降はカティクラン空港が主要空港へ
2016年までは、日本発着のパッケージツアーではカリボ空港をメインで使っていました。当時の飛行経路としては、日本⇒マニラ⇒カリボという乗継便でのアクセスでした。その頃のカティクラン空港はというと、日本からの国際線とは同日乗り継ぎができず、必ずマニラに1泊をしなければなりませんでした。また、当時のカティクラン空港の滑走路は短く、ATRのようなプロペラ機しか離発着ができず、さらに有視界飛行のみとなっていました。
しかし、2016年の11月にカティクラン空港の滑走路の拡張工事を終えると、2016年11月18日にフィリピン航空が初めて中型機のエアバス320の機材をカティクラン空港に着陸させました。続いて、2016年11月22日にセブパシフィック航空がエアバス320を同じようにカティクラン空港に着陸させました。その後、飛行経路は日本⇒マニラ(またはセブ)⇒カティクランがメインとなりました。
以前はカリボ空港が主要空港となっていたため、現地旅行会社で働く僕自身も現地での送迎の斡旋が非常に大変でした。しかし、カティクラン空港にエアバスの機材が離発着できるようになり、ボラカイ島へのアクセスが容易になったことで、現地での送迎斡旋も非常に楽になったのを覚えています。
空港からボラカイ島への行き方
この記事では、カティクラン空港からボラカイ島への行き方を紹介します。カティクラン空港からボラカイ島への行き方は3パターンあります。
- 旅行会社の現地送迎付きのパッケージツアーに参加する
- 直接予約したホテルに送迎もお願いをする
- 空港から自力でボラカイ島まで行く
旅行会社の現地送迎付きのパッケージツアーに参加する
言葉の面も含めて一番安心な方法は、やはり旅行会社の現地送迎付きパッケージツアーに参加することです。ボラカイ島には日系の旅行会社や日系の送迎会社があるため、日本語対応の送迎サービスを行っています。
旅行会社の送迎付きパッケージツアーに参加するメリットとしては次の通りです。
- カティクラン空港からカティクラン港までの車両手配が含まれている
- カティクラン港でのターミナルフィー、環境税、ボート代が含まれており、支払いの手続きなども代行してくれる
- ボートに荷物を載せる際のポーターもサービスに含まれている
- ボラカイ島に到着してからホテルまでの車両手配が含まれている
- 天候不良時などの事前対応や遅延や欠航などの際に航空会社との交渉をしてくれる
つまり、何から何まで含んでいるので、現地係員について行くだけでボラカイ島のホテルに到着できます。
直接予約したホテルに送迎もお願いをする
もし個人手配をする際、ホテルに直接予約をした場合はホテルが販売しているプランにもよりますが、カティクラン空港からホテルまでの往復送迎が含まれていることが多いです。
例えば、ボラカイ島で一番人気のあるシャングリラボラカイリゾート&スパの公式ホームページからホテルの予約をした場合、次のようなプランがあります。
Rate Includes:
・Breakfast, fora maximum of 2 persons
・Round trip land and sea transfers through Caticlan Airport
・Broadband internet access
引用:シャングリラボラカイリゾート&スパ公式ホームページ
このように「Round trip land and sea transfers through Caticlan Airport」(カティクラン空港からの往復送迎)が含まれているプランが多く、ホテルスタッフが往復送迎をしてくれます。
初めてボラカイ島に行く人にとってもホテルスタッフが全て送迎中のケアをしてくれるため、とても楽です。ただし、日本語を話すホテルスタッフがいないため、英語を話せない人は少し心配になるかもしれません。
もしエクスペディアなどのOTAでホテルを予約をした場合は、送迎は含まれていないため、別途ホテル側に直接送迎の手配依頼や支払いをしなければなりません。
空港から自力でボラカイ島まで行く
個人手配の場合、一番気になることが「自力でカティクラン空港からボラカイ島のホテルまで行けるかどうか」ということです。
結論としては、自力でも簡単に行けます。
まず、カティクラン空港に到着したら、預け荷物をピックアップし、観光省が実施しているボラカイ島への観光客到着状況の用紙に記入します。(用紙の記入は空港ではなく、港で実施される場合もあります)
その後、到着ロビーの建物から外に出ます。
到着ロビーの建物の外は駐車場のスペースになっています。
もし旅行会社の送迎付きパッケージツアーに申し込んでいたり、直接予約したホテルに送迎を頼んでいる場合は、駐車場の前のスペースにネームボードを持った旅行会社やホテルのスタッフが待機をしています。
自力でボラカイ島へ行く場合は、この駐車場を通り越して、海側のエリアに進みます。そうすると、トライシクル(サイドカー付きのバイク)が待機しているエリアに到着します。
テントの中に受付カウンターがあり、そこでトライシクルのチケットを購入します。2人で100ペソになります。大きめのスーツケースを持っている場合は1台につき2人しか乗れるスペースがありません。そのため、4人の場合は2台手配するとよいでしょう。
チケットを購入したら、トライシクルに乗り、カティクラン港へ向かいます。カティクランの到着ターミナルからカティクラン港まではトライシクルで10分程かかります。(カティクランの出発ターミナルはカティクラン港から5分程のところにあります)
カティクラン港に着いたら、港のターミナルの建物に入る前に次の3つを購入しなければなりません。
- カティクラン港ターミナルフィー:100ペソ
- 環境税:75ペソ
- バンカーボート代(乗り合いボート):25ペソ
合計で1人当たり200ペソ必要となります。
また、バンカーボートに乗る前に乗船名簿の用紙に「日付け」「名前」「年齢」「性別」「住所(住所はJAPANで大丈夫です)」を記入し、ボートに乗る前にスタッフに渡す必要があります。
ボートに乗船する際、スーツケースをポーターに任せることをお勧めします。なぜなら、桟橋からボートに乗船する際、幅30センチくらいのタラップを歩かなければならず、重たいスーツケースを持ってはさすがに歩けません。ポーターに頼めば、スーツケース1個当たり20ペソでボートまでスーツケースを運んでくれます。(ポーターは港の入り口近辺でも待機しているため、そこからお願いすることもできます)
その後、ボートに乗船したら、ボラカイ島へ向かいます。15分程でボラカイ島に到着します。
ボラカイ島へ到着したら、カグバンという港に到着します。
カグバン港に到着した際も幅30センチくらいのタラップを歩いて船を降りなければならないため、スーツケースはポーターに頼むとよいでしょう。(スーツケース1個20ペソ)ボートが到着するタイミングでポーターが数名待機しています。
桟橋を歩いて港のターミナルの外に出ると電動トライシクルやBLTMPCという現地の送迎会社の車が待機しています。価格は次の通りです。
・カグバン港からステーション1&2&3:1台150ペソ
・カグバン港からヤパック(ステーション1より北):1台200ペソ
【BLTMPC】
・カグバン港からステーション2&3:1台250ペソ
・カグバン港からステーション1&ヤパック:1台300ペソ
2名から4名であれば、電動トライシクル1台で十分です。カグバン港からステーション2&3は20分前後、ステーション1は25分前後で到着します。
ここで注意しなければならないことは、宿泊するホテルによっては車両がホテル前まで行くことができないということです。その場合、メインロードから最後は歩いてホテルまで行かなければならず、スーツケースを持って砂浜を歩くことになります。
ボラカイ島に行く前に必ずホテルの場所を確認しておきましょう。
下記、主要ホテルの車でのアクセス状況を紹介します。
・ヘナンリージェンシーリゾート&スパ
・ヘナンパームリゾート
・ヘナンクリスタルサンズリゾート
・ヘナンガーデンリゾート
・ヘナンラグーンリゾート
・ヘナンプライムビーチリゾート
・アストリアボラカイ
・ディスカバリーショアーズ
・アンバサダーインパラダイス
・フライデーズボラカイ
・ザリンドボラカイ
・フエホテルボラカイ
・357ボラカイ
・サーフサイドリゾート&スパ
・ボラカイオーシャンクラブ
・アストリアカレント
・コーストボラカイ
・ボラカイマンダリンアイランドホテル
・ボラカイアップタウン
・ルソレイユデボラカイ
・ディストリクトボラカイ
・ズズニブティックホテル
※シャングリラボラカイリゾート&スパに関しては、カティクランの港からホテルのスピードボートで直接ホテルまでアクセスができます。
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ボラカイ島に行く際の注意点
カティクラン空港からボラカイ島までの行き方はとても簡単で、自力でも行くことができることがわかりましたが、いくつか注意点があります。
乾期と雨期で使用する港が異なる
ボラカイ島と空港のあるパナイ島にはそれぞれ港が2箇所あります。それぞれの港は乾期と雨期に使い分けています。
これは、島に向かって吹く季節風の影響により、時期によっては海洋状況が変わるためです。
・カグバン港(乾期)
・タンビサアン港(雨期)
【パナイ島】
・カティクラン港(乾期)
・タボン港(雨期)
基本的には乾期はカティクラン港⇔カグバン港、雨期はタボン港⇔タンビサアン港をボートが行き来することが多くなりますが、稀に海洋状況によっては、例えば、タボン港⇔カグバン港、カティクラン港⇔タンビサアン港とイレギュラーなボート運航の時もあります。
天候不良によりフィリピン国内線がダイバートしたら?
これはボラカイ島の送迎斡旋をしていると稀にあることですが、豪雨や視界不良による天候不良の際、マニラ空港からカティクラン空港に向かうフィリピン国内線がカティクラン空港に着陸ができないため、目的地を変更し、カリボ空港に到着してしまうことがあります。これを旅行業界では「ダイバート」と言います。
このダイバートの場合は、とても厄介です。ボラカイ島に到着する時間が大幅に遅れてしまいます。
もしカリボ空港にダイバートしてしまった場合は次の流れとなります。
- 天候不良によりカリボ空港にダイバートしてしまう。
- カリボ空港到着後、航空会社の指示に従い、航空会社手配のバスでカリボ空港からカティクラン空港へ向かう。これは航空会社側に目的地までの輸送義務があるため、陸路での移動を航空会社ケアで行います。
(カリボ空港からカティクラン空港までは車で約90分) - カティクラン空港に到着したら、航空会社の輸送義務は終了します。
- カティクラン空港で旅行会社のスタッフやホテルスタッフに会い、ボラカイ島へ向かう。
旅行会社に送迎手配をしている場合は、旅行会社側が国内線の状況を随時チェックしているため、カリボ空港にダイバートしても、その後の対応に慣れており、カティクラン空港で現地係員が待機しています。
ホテルに送迎をお願いしている場合は、稀にカリボ空港にもホテルスタッフが別のゲストの送迎のために待機していることがあります。しかし、その場合でも基本的には航空会社の指示に従い、カティクラン空港までの陸路移動となります。
個人手配をしている人は、基本的には航空会社の指示に従い、カティクラン空港まで陸路移動となります。カティクラン空港到着後はトライシクルなどを自分で手配して、ボラカイへ向かうこととなります。
台風が近づいてきたら?
フィリピンは台風が発生するエリアとしても有名ですが、もし旅行中に台風が発生し、接近してきた場合、十分に注意しなければなりません。特にボラカイ島に滞在している時に台風が接近してきた場合の復路送迎に関しては注意が必要です。
ボラカイ島から空港に行くためにはボートに乗って海を渡らなければなりません。つまり、空港に行くためにはボート運航が生命線です。
台風が接近してくると豪雨や強風により海洋状況が悪化します。海洋状況が悪化するとどうなるかというと、海は波立ち、ボート運航ができなくなります。また、気象情報をもとにフィリピンの海上保安庁がボート運航停止の発令を出します。一見穏やかな海面でも、実際は波立っていることが多く、台風が接近してくると早い段階で海上保安庁がボート運航停止の発令を発表します。
台風の進路や速度にもよりますが、よくある発令のパターンが、夕方の5時~6時まではボート運航が可能、それ以降の夜間はボート運航停止、翌朝の6時や7時まで運航停止が解除されないというパターンです。
もし早朝の国内線フライトで帰国の途につく場合、万が一、朝の段階でボート運航停止の解除がされていなければ、ボラカイ島を出ることができないため、結果として国内線フライトに乗ることができないということがあります。
もし台風が近づいてきたら、ホテルスタッフなどから情報を収集し、ボラカイ島の宿泊を1泊減らしてでも、国内線に乗ること優先し、ボラカイ島から出た方がよいでしょう。
以上となります。
ボラカイ島への行き方は意外に簡単です。自力で行く分に関しても問題ないでしょう。注意すべきことは雨期のシーズンの港や天候不良時のダイバート、そして台風接近時です。それだけ注意しておけば大丈夫です。
それでは、良い一日を!
ダイバートとは航空機が当初予定をしていた目的地に着陸することができず、目的地以外の空港に到着してしまうことです。