旅行会社で使う2種類のアルファベット&エイブルベーカーとは?

旅行会社で使う2種類のアルファベット&エイブルベーカーとは?旅行会社&旅行業界

旅行会社や航空会社の人はアルファベットを独特な読み方をするよね?あれは何なんだろう。なんでそんな読み方をするんだろう。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

・旅行業界のアルファベットの読み方が異なる理由

・読み方①:エイブルベーカー

・読み方②:NATOフォネティックコード

・実際のアルファベットの使い方

こんにちは、ツバサです。

僕自身、旅行業界で長く働いていますが、入社前研修で「エイブルベーカー」を習い、旅行業界はアルファベットをこんな読み方で使っているんだと感心したのを覚えています。

実際に旅行会社で勤務してみると、この読み方を使わないとトラブル手配ミスが頻発します。一見覚えにくそうな読み方ですが、仕事で毎日使っているとすぐ覚えてしまします。

この記事では、「旅行業界のアルファベットの読み方」に関して、実際の使い方も含めて解説したいと思います。

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旅行業界のアルファベットの読み方が異なる理由

旅行業界のアルファベットの読み方が異なる理由

なぜ旅行業界がアルファベットを独特な読み方をするのか?

なぜ「A=エー」「B=ビー」「C=シー」とは読まないのか?

ポイント

アルファベットを独特な読み方をする理由は「聞き間違い」をなくすためです。

電話口で名前をローマ字表記で伝える際、似たような発音のアルファベットの聞き間違いをする可能性があります。

例えば、「C=シー」「E=イー」「G=ジー」「P=ピー」などなど。

もし聞き間違えが発生するとどうなるかというと次の通りです。

ポイント

・航空券の氏名の記載間違い⇒搭乗不可

・ホテルの予約の氏名間違い⇒宿泊不可(交渉可能)

特に航空券に関しては、チェックインすらできません。「1文字間違い」で搭乗拒否となります。

旅行会社で働いているとお客様の出発当日に空港から電話があると悪い予感しかしません。

ホテルに関しては、旅行会社での経験上、名字が合っていればチェックインできることが多いです。

旅行業界では「1文字間違い」を事前に防ぐためにアルファベットの読み方を独特なものにしています。

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読み方①:エイブルベーカー

読み方①:エイブルベーカー

日本の旅行業界で使われるアルファベットの読み方は「エイブルベーカー」と言います。アルファベット26文字は次のように読みます。

AエイブルAble
BベーカーBaker
CチャーリーCharlie
DドッグDog
EイージーEasy
FフォックスFox
GジョージGeorge
HハウHow
IアイテムItem
JジャックJack
KキングKing
LラブLove
MマイクMike
NナンシーNancy
OオーバーOver
PピーターPeter
QクイーンQueen
RロジャーRoger
SシュガーSugar
TタイガーTiger
UアンクルUncle
VビクトリーVictory
WウィスキーWhiskey
XエックスレイX-ray
YヨークYork
ZゼブラZebra

旅行業界のアルファベットの読み方「エーブルベーカー」は、「A」と「B」のことになります。

使い方としては、例えば、

鈴木 太郎 = SUZUKI TARO

「S」シュガー、「U」アンクル、「Z」ゼブラ、「U」アンクル、「K」キング、「I」アイテム、「T」タイガー、「A」エイブル、「R」ロジャー、「O」オーバー

となります。

これを続けて、シュガーアンクルゼブラアンクルキングアイテム・タイガーエイブルロジャーオーバー、と言えば、SUZUKI TAROとなります。

読み方②:NATOフォネティックコード

実は旅行業界ではアルファベットの読み方がもう一つあります。

それが、「NATOフォネティックコード」です。

NATOフォネティックコード
NATOフォネティックコード(ナトーフォネティックコード、英: NATO phonetic alphabet、仏: Alphabet phonétique de l’OTAN)とは、欧文通話表の中でも北大西洋条約機構が定めた通話表である。無線通話などにおいて重要な文字・数字の組み合わせを正確に伝達するため、NATOによってラテン文字の通話規則を定めた。
引用:ウィキペディア

このNATOフォネティックコードは日本の旅行業界では使用されませんが、海外の旅行業界では使用されています。

【実体験】

僕がフィリピンの旅行会社で働いていた際、お客様の氏名を現地のスタッフに「エイブルベーカー」を使ってスペルアウトしたら、現地スタッフは「?????」と全く理解しませんでした。フィリピンの旅行業界では「NATOフォネティックコード」を使用しているため、「エイブルベーカー」を理解できなかったのです。

NATOフォネティックコードでは、アルファベット26文字を次のように読みます。

AアルファAlpha
BブラボBravo
CチャーリーCharlie
DデルタDelta
EエコEcho
FフォックストロットFoxtrot
GゴルフGolf
HホテルHotel
IインディアIndia
JジュリエットJuliet
KキロKilo
LリマLima
MマイクMike
NノーベンバーNovember
OオスカーOscar
PパパPapa
QケベックQuebec
RロミオRomeo
SシェラSierra
TタンゴTango
UユニホームUniform
VビクターVictor
WウィスキーWhiskey
XエックスレイE-ray
YヤンキーYankee
ZズールZulu

一部アルファベットは「エイブルベーカー」と同じ読み方ですが、ほとんどのアルファベットの読み方が異なることがわかります。

NATOフォネティックコードを使って鈴木太郎を言ってみましょう。

鈴木 太郎 = SUZUKI TARO

「S」シェラ、「U」ユニホーム、「Z」ズール、「U」ユニホーム、「K」キロ、「I」インディア、「T」タンゴ、「A」アルファ、「R」ロミオ、「O」オスカー

となります。

これを続けて、シェラユニホームズールユニホームキロインディア・タンゴアルファロミオオスカー、と言えば、SUZUKI TAROとなります。

海外で働きたいと考えている人や旅行会社勤務で海外赴任する人は、このNATOフォネティックコードを覚えておきましょう。

実際のアルファベットの使い方

それでは、日本の旅行業界ではどのような場面で「エイブルベーカー」を使うのかを実例を使ってみていきましょう。

航空券を予約する時

お電話ありがとうございます。〇〇旅行社の鈴木でございます。

いつもお世話になっております。XX旅行社の山田と申します。

航空券のニューブック(新規予約)をお願いできますでしょうか。

ありがとうございます。

それでは、お客様のお名前を頂けますでしょうか。

アイテムからイノウエ、ドックからダニエル、ミスター、1名です。

アイテムからINOUE、ドックからDANIEL、MRですね。

念のため、下のお名前をスペルアウトして頂けますか?

はい、スペルアウト致します。

ドッグ・エイブル・ナンシー・アイテム・イージー・ラブ
となります。

ドッグ・エイブル・ナンシー・アイテム・イージー・ラブですね。

それでは、確認させて頂きます。

アイテムからINOUE、ドックからDANIEL、MRですね。

はい、間違いありません。

ありがとうございます。

それではリファレンスナンバー(予約番号)は、

ロジャー・ハウ・キング・ウィスキー・数字の2・タイガーRHKW2T」となります。

ロジャー・ハウ・キング・ウィスキー・数字の2・タイガーRHKW2T」ですね。ありがとうございました。

ご予約ありがとうございました。

上記のような流れで旅行会社間では航空券の予約を行います。

「エイブルベーカー」を使うことにより、名前の聞き間違いやスペルの間違いを防ぐようにしています。

また、上記の例では「エイブルベーカー」の読み方の間に数字が入った場面がありますが、数字を読む際は「数字の」という前置きをすると非常にわかりやすくなります。

旅行会社スタッフがお客様にスペルの確認をする時

「エイブルベーカー」は旅行業界内で使われている特別な読み方となりますが、旅行会社のスタッフがお客様にローマ字のスペルを確認する時はどのようにしているのでしょうか。もちろん、お客様に「エイブルベーカー」の読み方を使ってしまうと全く理解されません。

お客様のパスポートに記載のローマ字のお名前をお預かりしてもよろしいでしょうか。

はい、サトウタカシです。

SATO TAKASHI様ですね。

念のため、確認ですが、サトウ様の名字のローマ字表記は、

札幌のS、アップルのA、東京のT、大阪のOのみでよろしいでしょうか。

あるいは大阪のOの後に「H」が入りますでしょうか。

最後に「H」は入りません。

SATOだけで大丈夫です。

ありがとうございます。

このように「エイブルベーカー」を使ってしまうとお客様も理解ができないため、お客様がわかりやすい単語を使って確認することが多いです。

国内の都市名などは理解しやすいため、使い勝手がとても良いです。

以上となります。

このように旅行業界では、アルファベットを独特の読み方を使って使用しています。これも事前にミスを防ぐための手段となります。

自分の名前を「エイブルベーカー」を使って言えるようになりましょう。

それでは、良い一日を!