【2023年】国内・総合旅行業務取扱管理者の難易度や合格率は?

合格者が教える!国内・総合旅行業務取扱管理者の難易度や合格率は?総合・国内旅行業務取扱管理者

旅行に関する国家資格でもある国内旅行業務取扱管理者や総合旅行業務取扱管理者の試験の難易度や合格率はどれくらいなんだろう?いろんな科目が試験にあるみたいだし、合格している人は少ないのかな。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

・国内・総合旅行業務取扱管理者の国家試験の難易度や合格率は?

こんにちは、ツバサです。

旅行業の国家資格と言えば、国内旅行業務取扱管理者総合旅行業務取扱管理者があります。

法令や約款、国内旅行実務や海外旅行実務と多岐に渡る科目が出題されるため、しっかりと勉強しないと合格できません。

受験前に気になることと言えば、試験の難易度や合格率です。

この記事では、国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者の国家試験の難易度や合格率について詳しく解説します。

この記事を書いている人

ブログ運営者のツバサです。総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者共に全科目受験で同年に1発合格。国内旅行業務取扱管理者の試験は90%の正答率、総合旅行業務取扱管理者の試験では85%の正答率でした。格段にレベルが上がったと言われている2020年度の総合旅行業務取扱管理者の海外実務では200点満点中、自己採点で175点を獲得。

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国内・総合旅行業務取扱管理者の国家試験の難易度や合格率は?

国内・総合旅行業務取扱管理者の国家試験の難易度や合格率は?

国内・総合旅行業務取扱管理者とは?

旅行業を営む際に必ず営業所に1人、国内旅行業務取扱管理者あるいは総合旅行業務取扱管理者を選任して置かなければなりません。

※取り扱う旅行商品により国内旅行業務取扱管理者が必要なのか、総合旅行業務取扱管理者が必要なのかが異なります。

国内旅行業務取扱管理者や総合旅行業務取扱管理者の職務は、全部で10個あります。

旅行業取扱管理者の職務
  1. 旅行に関する計画の作成に関する事項
  2. 旅行業務の取扱い料金の掲示に関する事項
  3. 旅行業約款の掲示及び備置きに関する事項
  4. 取引条件の説明に関する事項
  5. 契約書面の交付に関する事項
  6. 企画旅行の広告に関する事項
  7. 運送等サービスの確実な提供等企画旅行の円滑な実施に関する事項
  8. 旅行に関する苦情の処理に関する事項
  9. 契約締結の年月日、契約の相手方その他の契約の内容に係る重要な事項についての明確な記録又は関係書類の保管に関する事項
  10. 取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するため必要な事項として観光庁長官が定める事項

つまり、旅行契約に関する事務や旅程管理業務に関する事項等の管理・監督を行うことが主な職務に当たる国家資格となっています。

国内・総合旅行業務取扱管理者の過去5年間の合格率は?

毎年、試験は国内旅行業務取扱管理者が9月上旬、総合旅行業務取扱管理者は10月下旬に実施されます。

実際にどれくらいの人が受験をして、どれくらいの人が合格をしているのかを見ていきましょう。

■国内旅行業務取扱管理者
年度受験者数合格者合格率
平成28年度15,352人5,081人33.1%
平成29年度14,938人5,768人38.6%
平成30年度14,327人5,674人39.6%
令和元年度13,946人5,645人40.5%
令和2年度11,881人4,499人37.9%
令和3年度10,569人4,498人42.6%
令和4年度8,945人3,125人34.9%
■総合旅行業務取扱管理者
年度受験者数合格者合格率
平成28年度10,517人2,750人26.1%
平成29年度9,950人2,324人23.4%
平成30年度9,396人2,549人27.1%
令和元年度3,878人1,161人29.9%
令和2年度10,378人4,225人40.7%
令和3年度7135人1,785人25.0%
令和4年度5,266人1,662人31.6%

※令和元年度の総合旅行業務取扱管理者の国家試験では、東京会場と宮城会場が台風の影響により中止となったため、受験者数が大幅に少なくなっています。

比較してみると国内旅行業務取扱管理者試験の方が総合旅行業務取扱管理者試験よりも合格率が高くなります。

令和元年度の総合旅行業務取扱管理者の東京地区と宮城地区の試験は、台風で開催ができなかったため、令和2年度のそれぞれの地区の受験者数は多くなりました。

2年越しで受験した人も多かったと思われ、令和2年度の総合旅行業務取扱管理者の合格率を引き上げたのだと思われます。

令和3年度の受験では、国内旅行業務取扱管理者試験では例年並みの合格率があったものの、総合旅行業務取扱管理者試験では難易度が上がり、例年に比べ低い合格率になりました。

それでは、受験区分別で合格率を見ていきましょう。

国内・総合旅行業務取扱管理者の受験区分別の合格率は?

国内・総合旅行業務取扱管理者の国家試験では前年の試験結果により、翌年の受験科目が一部免除になる場合があります。

前年の試験で6割以上の点数が取れた科目は翌年の試験の際に免除対象となり、また国内旅行業務取扱管理者に合格している人は総合旅行業務取扱管理者の国家試験の際に2科目免除となります。

それにより、全科目受験よりも一部科目免除受験の方が合格率が高くなっています。

■国内旅行業務取扱管理者
年度受験区分受験者数合格者合格率
平成28年度全科目14,469人4,641人32.1%
免除753人438人58.2%
平成29年度全科目13,772人4,958人36.0%
免除1,166人810人69.5%
平成30年度全科目13,550人5,188人38.3%
免除777人486人62.5%
令和元年度全科目13,103人5,122人39.1%
免除A833人517人62.1%
免除B10人6人60.0%
令和2年度全科目11,181人4,031人36.1%
免除A678人453人66.8%
免除B22人15人68.2%
免除C0人0人0%
令和3年度全科目9,910人4,055人40.9%
免除A636人432人67.9%
免除B23人11人47.8%
免除C0人0人0%
令和4年度全科目8,343人2,742人32.9%
免除A572人367人64.2%
免除B30人16人53.3%
免除C0人0人0%

※免除A:法令と約款のみ
※免除B:約款と国内旅行実務のみ
※免除C:約款のみ

■総合旅行業務取扱管理者
年度受験区分受験者数合格者合格率
平成28年度全科目5,437人696人12.8%
免除B422人115人27.3%
免除C479人71人14.8%
免除D1,499人1,022人68.2%
免除E2,314人512人22.1%
免除F366人334人91.3%
平成29年度全科目4,936人432人8.8%
免除B385人37人9.6%
免除C560人80人14.3%
免除D1,343人994人74.0%
免除E2,472人554人22.4%
免除F254人227人89.4%
平成30年度全科目4,512人495人11.0%
免除B217人50人23.0%
免除C412人47人11.4%
免除D1,328人723人54.4%
免除E2,618人947人36.2%
免除F309人287人92.9%
令和元年度全科目1,825人237人13.0%
免除B107人29人27.1%
免除C206人27人13.1%
免除D572人411人71.9%
免除E1,002人305人30.4%
免除F164人152人92.7%
免除G0人0人0%
令和2年度全科目4,086人756人18.5%
免除B231人115人49.8%
免除C414人41人9.9%
免除D2,119人1,659人78.3%
免除E3,008人1,162人38.6%
免除F516人490人95.0%
免除G4人2人5.0%
令和3年度全科目2,819人175人6.2%
免除B199人39人19.6%
免除C569人63人11.1%
免除D1,039人822人79.1%
免除E2,199人388人17.6%
免除F306人297人97.1%
免除G2人1人50%
令和4年度全科目2,064人278人13.5%
免除B88人46人52.3%
免除C373人54人14.5%
免除D534人380人71.2%
免除E2,004人715人35.7%
免除F201人188人93.5%
免除G2人1人50.0%

※免除B=業法、約款、国内旅行実務のみ
※免除C=業法、約款、海外旅行実務のみ
※免除D=業法、約款のみ
※免除E=約款、海外旅行実務のみ
※免除F=約款のみ
※免除G=約款、国内旅行実務、海外旅行実務のみ

国内旅行業務取扱管理者も総合旅行業務取扱管理者も全科目受験の場合はとても合格率が低いことが分かります。

総合旅行業務取扱管理者の全科目受験はなんと合格率が10%前後となり、難易度がとても上がります。

令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験では難易度が上がり、全科目受験の合格率は大幅に下がりました。

また、総合旅行業務取扱管理者の免除C(業法、約款、海外旅行実務)の受験区分でも合格率が低い状態が続いています。

国内・総合旅行業務取扱管理者の職業別の合格率は?

国内旅行業務取扱管理者及び総合旅行業務取扱管理者の国家試験では、どんな職業の人に合格者が多いのかも見ていきましょう。

国内旅行業務取扱管理者の国家試験では、断トツで学生の合格率が高い結果となっています。

続いて、会社員旅行業の順になっています。

■令和4年度・国内旅行業務取扱管理者
職業区分受験申込者数合格者合格率
旅行業1,084人318人10.2%
運送業519人167人5.3%
宿泊業326人70人2.2%
観光業342人99人3.2%
会社員2,473人873人27.9%
学生4,598人1,241人39.7%
その他1,001人357人11.4%

総合旅行業務取扱管理者の職業区分も見てみましょう。

全科目受験及び科目免除受験を全部含めた全体の結果を見ると、旅行業の合格者が一番多い結果となりました。

続いて、会社員自営業の順になっています。

■令和4年度・総合旅行業務取扱管理者(全体
職業区分受験者数合格者合格率
旅行業1,673人636人38.0%
旅行業者代理業36人8人22.2%
旅行関連業341人100人29.3%
上記以外の会社員1,174人357人30.4%
自営業146人44人30.1%
大学生760人193人25.4%
専門学生520人148人28.5%
その他616人176人28.6%

続いて、全科目受験の場合を見てみましょう。

令和4年度の総合旅行業務取扱管理者の全科目受験では、合格率でいうと会社員の人が多く、自営業専門学生が続きます。

合格者人数でいうと会社員学生(大学生と専門学生)が多い結果でした。

■令和年度・総合旅行業務取扱管理者(全科目受験
職業区分受験者数合格者合格率
旅行業313人24人7.7%
旅行業者代理業13人0人0%
旅行関連業146人19人13.0%
上記以外の会社員543人97人17.9%
自営業83人14人16.9%
大学生404人38人9.4%
専門学生262人35人13.4%
その他300人51人17.0%

国内・総合旅行業務取扱管理者の合格率を高める攻略は?

合格率のデータを見る限り、科目免除の受験区分の合格率が高いことや社会人や学生の合格率が高いことが分かりました。

データから見る合格率

・全科目受験は合格率が低い

・科目免除での受験は合格率が高い

・社会人や自営業の合格率が高い

科目免除の場合は受験する科目が単純に減るため、勉強も集中してできるため、合格率が上がります。

しかし、2年がかりの受験、あるいはそれ以上の年数を掛けている場合があるため、気持ち的に受験の意欲が続くかが問題です。

できれば、国家試験と言っても一発で合格したいものです。

令和4年度で社会人や自営業の合格率が上がったのは、テレワークの働き方などが普及したため、勉強の時間が確保しやすくなったのはあるかもしれません。

毎年学生や専門学生の合格者数が多いのは、学校で国家試験対策の授業があり、出題傾向の対策や模擬試験ができるため、しっかりと準備をした上で試験に臨めるからというのもあります。

総合旅行業務取扱管理者の合格率を見ると「海外旅行実務」が受験科目に入っている受験区分の合格率が低くなっているのも特徴的です。

海外旅行実務は語学(英語)問題があったり、実務問題は試験範囲の的を絞れないこともあり、苦手意識の強い人がとても多い科目です。

国内・総合旅行業務取扱管理者の効率の良い勉強の仕方

国内・総合旅行業務取扱管理者の効率の良い勉強の仕方

僕自身、同年に国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者共に全科目受験で一発合格しました。

その時の勉強の仕方は「市販の参考書や問題集で自習」+「週末土曜日だけ資格学校に通う」というハイブリッド型です。

市販の参考書や問題集で自習」は、とにかくたくさんの問題を解きたかったのでいろんな問題集をやりました。

週末土曜日だけ資格学校に通う」は、毎年の出題傾向を知ることや模擬試験で実践さながらの試験の雰囲気を体験したかったので土曜日だけ通いました。

また、資格学校に通うことで質問も気軽にできたことで疑問点もすぐに解消できました。

もし市販の参考書や問題集だけでは一発合格できなかったかもしれません。

僕が使った参考書や問題集は、「合格者が使っている総合旅行業務取扱管理者のおすすめ参考書・問題集・テキスト」の記事を見てみてください。

資格学校については実際に通うとなると通学の題もあるかと思うので、資格学校の通信教育を使うことで出題傾向や問題演習を増やすこともできます。

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試験勉強をスタートするのは一日でも早い方がよいです。

そして、なるべく早い段階で問題を解き、繰り返し演習問題をして慣れていくことが大切です。

問題をたくさんすればするほど、出題の仕方やどこがポイントになりやすいかが分かってきます。

国家試験の勉強を2年や3年するのではなく、できれば1年で一発合格しましょう!

それでは、良い一日を!