今度の休みは密にならない自然系のアクティビティを楽しみたいけど、中山道ウォーキングがとっても気になる。自然の中を歩けて歴史も知れるのは本当楽しそう。実際にみんなどんな感じで歩いているのか知りたいな。
この記事は、そんな疑問に答えます。
ツナグ旅では中山道の人気の木曽路ルートを5記事にわたって紹介しています。
- 南木曽駅~妻籠城跡~妻籠宿
- 妻籠宿の散策
- 妻籠宿~男滝~女滝~一石栃立場茶屋
- 一石栃立場茶屋~馬籠峠~県境~馬籠宿
- 馬籠宿~中津川駅
この記事では(1)を紹介しています。
こんにちは、ツバサです。
これからの旅行はできるだけ密を避けたいと思っている人も多いと思いますが、そんな時は自然系のアクティビティを体験できる旅行がよいですよね。
その中でも意外と日本人に知られていない中山道ウォーキングがおすすめです。
中山道ウォーキングではハイキングのように山道を歩いて峠を越え、江戸時代の雰囲気が残っている宿場町を目指します。
自然の中を歩いて、そして歴史も学べる、そんな中山道ウォーキングの木曽路ルートを実際に体験してきたので詳しく紹介したいと思います。
※この記事では南木曽~妻籠宿~馬籠宿の木曽路ルートのうち、南木曽から妻籠宿のルートを紹介しています。
江戸時代の宿場町が残っている中山道の木曽路ルートとは?
江戸時代の街道といえば、ほとんどの人が東海道を想像すると思いますが、東海道と同じようにたくさんの人が行き来した街道に中山道があります。
- 東海道
江戸の日本橋から京都の三条大橋までの五十三次。 - 中山道
江戸の日本橋から京都の三条大橋までの六十九次。 - 日光街道
江戸の日本橋から日光までの二十一次。 - 奥州街道
江戸の日本橋から陸奥の白河までの二十七次。 - 甲州街道
江戸の日本橋から下諏訪までの四十三次。
中山道がどこを通っているのか、意外と知っている人は少ないかもしれません。
今の都道府県でいうと東京から埼玉、群馬、長野、岐阜、滋賀、そして京都まで中山道は続きます。
例えば、東京に住んでいる人であればほとんどの人が知っている、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている巣鴨地蔵通り商店街の道は中山道でした。
参勤交代の大名の多くは東海道を使いましたが、東海道は大井川の氾濫が多く、足止めされることがよくあったことから、河川の氾濫も少ない中山道が重宝されたそうです。
また、京都から江戸の将軍家に嫁ぐ際に中山道が使われていたことから、姫街道ともいわれています。
そんな中山道には長野県の山間部を流れる木曽川沿い縦断する木曽路ルートがあります。
贄川宿から馬籠宿までの十一宿場を木曽路ルートといいます。
- 贄川宿(にえかわじゅく)
- 奈良井宿(ならいじゅく)
- 薮原宿(やぶはらじゅく)
- 宮ノ越宿(みやのこしじゅく)
- 福島宿(ふくしまじゅく)
- 上松宿(あげまつじゅく)
- 須原宿(すはらじゅく)
- 野尻宿(のじりじゅく)
- 三留野宿(みどのじゅく)
- 妻籠宿(つまごじゅく)
- 馬籠宿(まごめじゅく)
木曽路ルートの中でも特に人気のある宿場町が「妻籠宿」「馬籠宿」「福島宿」「奈良井宿」です。
今回はその「妻籠宿」から「馬籠宿」まで実際に歩いてきたので、詳しく中山道ウォーキングを紹介したいと思います。
中山道の木曽路ルート:南木曽駅から妻籠城跡に立ち寄り妻籠宿へ
今回は実際に歩いた中山道の木曽路ルートは、JR南木曽駅から妻籠宿、そして馬籠峠を越えて馬籠宿を目指しました。
上りの多い山道で健脚の方向けの中山道ウォーキングです。
※下りの多い山道がいいという場合は逆回しの馬籠宿から妻籠宿を歩くのをおすすめします。
妻籠宿から馬籠宿
- 前泊は木曽福島がおすすめ
中山道ウォーキングで妻籠宿から馬籠宿を歩く場合、前日は木曽福島での宿泊がおすすめです。
木曽福島に前泊する理由- 木曽福島には温泉旅館がある
- 木曽福島に連泊で宿泊すると大きな荷物は旅館に置いて身軽で中山道ウォーキングができる
- 木曽福島は木曽路ルートの福島宿があって観光ができる
- 木曽福島はJRの特急ワイドビューしなのの停車駅となっている
- 駅前の木曽おんたけ観光局で中山道マップを無料でもらえる
- 手元に中山道マップを用意しましょう
木曽福島駅前の木曽おんたけ観光局でもらった中山道マップを手元に用意しましょう。
このマップがあれば、中山道の見所を見落とすことなく歩くことができます。
ただし、実際に歩いていると道に立てかけられている標識がわかりにくかったり、標識自体がない分かれ道になっているところもあり、中山道マップとスマホでGoogleマップを併用するのがおすすめです。
- JR南木曽駅から中山道ウォーキングをスタート
JR南木曽駅に到着したら、早速中山道ウォーキングをスタートします!
南木曽から妻籠宿は約3.5キロありますが、妻籠宿に行く方法は2つあります。
- 中山道を歩いて妻籠宿に向かう
- 南木曽から妻籠宿は歩かずバスで向かう
ここでは中山道を歩いて妻籠宿に向かうパターンの紹介をしますが、もしバスで妻籠宿に向かう場合は次の時間のバスがおすすめです。
南木曽駅出発 午前10時10分
妻籠到着 午前10時17分
※運賃:300円南木曽駅の改札を出たら、線路沿いに進む道があります。
中山道からは少し外れますが、数百メートルの短い距離なので線路沿いを歩いて「SL公園」を目指しましょう。
SL公園には機関車の車両があったり、「LOVE YOURSELF」と書かれたフォトジェニックのベンチがあったりします。
SL広場から中山道を歩いて行きます。
- 神戸(ごうど)の集落を通ります
- 木曽義仲のかぶと観音と巴御前の袖振りの松
江戸時代の参勤交代の大名が必ず足を止めてお参りしたといわれている「木曽義仲のかぶと観音」と「巴御前の袖振りの松」を見学します。
木曽義仲のかぶと観音は、木曽義仲が北陸道を京都に向かう際に木曽谷に妻籠城を築き、鬼門の守りに兜の八幡座の観音像を祀ったのがおこりと伝えられています。
巴御前の袖振りの松は、木曽義仲が弓を引くのに邪魔になるため、巴御前が袖を振って倒した松になります。
巴御前とは?巴御前(ともえごぜん)は、源義仲に仕える信濃国の女武者。
- 中山道にはトイレもあります
中山道には山道にトイレが設置されていることもあります。
景観を損なわないように外観は木造の造りをしていて、中はきれいで水洗トイレが設置されています。
トイレットペーパーは備え付けがありますが、念のため、自分でも用意しておくことをおすすめします。
- 城山茶屋を通ります
今は営業していない城山茶屋の前を通ります。
ボロボロの建物で今にも崩れそうです。
- 妻籠城跡に立ち寄りします
中山道を歩いていると下っていく山道と上っていく山道とコンクリートの道の3つの道に分かれるところが出てきます。
その際、一番右の上っていく山道を選択して「妻籠城跡」に行ってみましょう。
往復20分~30分で行けます。
上りの山道になるので雨が降った後は滑りやすくなるため、気を付けるようにしましょう。
お城はありませんが、高台から妻籠宿が見える絶景が広がっています。
その風景を見ると改めてすごいところを歩いているなと感じます。
- 山道を歩いて行きます
妻籠城跡を見学したら、上ってきた道をそのまま下りて、中山道の合流地点へ戻って歩き始めます。
少し山道を歩いていくと集落が見え始めますが、いよいよ妻籠宿に入ります。
- 妻籠宿に到着
右手に民宿の「大吉」が見えたら、もうそこは妻籠宿です。
南木曽町有形文化財の「熊谷家住宅」が開放されているので中を見学してみましょう。
木造の地蔵沢橋を渡ると掟書を木の板札に書いた昔の掲示板でもある高札場が右手にあります。
そのまま進んでいくと妻籠宿の中心地に着きます。
以上となります。
今回は中山道ウォーキングの南木曽駅から妻籠宿までを紹介しました。
次の記事では妻籠宿の見所を紹介したいと思います。
それでは、良い一日を!
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