【JR運賃計算編④】総合旅行業務取扱管理者の合格への道!

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【JR運賃計算編④】総合旅行業務取扱管理者の合格への道! 総合・国内旅行業務取扱管理者

JRの運賃計算で指定席や特急料金について詳しく知りたいな。時期によっては割引や割増があるみたいだし、わかりやすい説明ないかな。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

ツナグ旅ではJR運賃計算を9記事にわたって解説しています。

  1. 運賃や料金の定義、年齢、路線、専門用語
  2. 運賃計算の基本ルール
  3. 境界駅
  4. 特急料金、グリーン料金、寝台料金
  5. 往復割引、学生割引、有効期間、特定都区市内
  6. 払い戻し、乗継割引、連絡会社線
  7. 新幹線のルール
  8. グランクラス
  9. 山形&秋田新幹線の注意点

この記事では(4)を解説しています。

こんにちは、ツバサです。

今回も総合旅行業務取扱管理者の資格試験に出題されるJRの運賃計算について引き続き解説したいと思います。

このJR運賃計算編④では、「料金」に関する解説をします。

料金」とは、特急券や指定席料金、寝台料金などのサービスに対しての代金となります。運賃とは別にかかるものとなり、その計算方法も異なります。

それでは、「料金」について解説していきます。

ツバサ
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料金に関しては、2022年春のJR運賃改定で変更点になったところが多々あります。試験対策必須なのでしっかりと勉強しましょう!

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総合旅行業務取扱管理者:JR運賃計算編④

料金」については、主に4つの「料金」があります。

主な料金の種類
  • 特別急行料金(特急料金)
  • 座席指定料金
  • 特別車両料金(グリーン、グランクラス)
  • 寝台料金

これらの料金について、詳しく見ていきましょう。

特別急行料金(特急料金)

特別急行料金というのは、特急料金と呼ばれることが多いです。

例えば、大阪から金沢まで運航している「サンダーバード」、京都から関空まで運航している「はるか」、京都から南紀白浜まで運航している「くろしお」など、全国にはいろんな特急があります。

その特急料金の主なルールは以下の通りです。

料金計算 営業キロで計算
乗車する列車ごとに計算
小児料金 大人の半額(10円未満は切り捨て

特急料金には「通常期」「閑散期」「繁忙期」「最繁忙期」といった時期によって料金の割増及び割引が設定されています。

ツバサ
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2022年のJR運賃改定で、北海道新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、そしてJR東日本の一部特急列車に「最繁忙期」の設定がされました。

座席種類 通常期 閑散期 繁忙期 最繁忙期
普通車指定席 ±0円 ー200円 +200円 +400円
普通車自由席 ー530円
グリーン車指定席
グランクラス
特別車両
寝台車

ここでのポイントは、基本料金は「普通車指定席の通常期」になるということです。

その普通車指定席の通常期の料金をもとに座席種類や時期に応じて割増及び割引をします。

計算のイメージとしては以下の通りです。

新幹線「ひかり」で東京から新大阪へ行った場合の普通車指定料金大人5,490円となります。

※東海道新幹線には「最繁忙期」の設定はありません。

【大人の特急料金】
普通車指定席 通常期 5,490円
閑散期 5,290円(5,490円ー200円)
繁忙期 5,690円(5,490円+200円)
普通車自由席 通年 4,960円(5,490円ー530円)
グリーン車指定席 通年 4,960円(5,490円ー530円)
【小児の特急料金】
普通車指定席 通常期 2,745円(5,490円÷2)
閑散期 2,640円(5,490円ー200円)÷2
繁忙期 2,830円(5,490円+200円)÷2
普通車自由席 通年 2,480円(5,490円ー530円)÷2
グリーン車指定席 通年 2,480円(5,490円ー530円)÷2

※小児料金は10円未満は切り捨てとなる。

上記の料金表で普通車自由席とグリーン車指定席が同料金なのはなぜかと疑問に思った人も思うはずです。

グリーン車指定席に乗車する場合は、乗車券+特急券以外にもグリーン料金が別途必要となり、さらに高くなります。

また、一部の特急列車に関しては「事前料金」及び「車内料金」の区分のある特急列車があります。

例えば、新宿から松本方面に向かう特急列車「あずさ」や「かいじ」には事前料金と車内料金の設定があり、その場合は通常期のみの通年同額となります。

通年同額の料金
  • 北海道の特急列車は通年同額
  • 事前料金と車内料金のある特急列車は通年同額
ツバサ
ツバサ

今まではJR北海道とJR九州の特急列車は通年同額でしたが、2022年のJR運賃改定でJR九州の特急料金に「繁忙期」が新しく設定されました。

グリーン料金、グランクラス料金、特別車両料金、寝台料金

グリーン車や特別車両に乗車する際は、乗車券と特急券以外にグリーン料金、グランクラス料金、特別車両料金、寝台料金など特別料金が必要となります。

それらの特別料金を計算する時のポイントは次の通りです。

料金のポイント
  • 大人と小児は同額(高い車両のため割引する必要がない)
  • 計算は(特急料金-530円)+特別料金
  • 小児の場合は特急料金のみ半額となる

例えば、東京から新大阪までのぞみのグリーン車で行く場合は次のような計算となります。

【大人の場合】東京~新大阪:営業キロ552.6km

  • 特急料金:4,960円(5,490円-530円
  • グリーン料金(営業キロ401km~600km):5,400円
  • 合計代金:10,360円(4,960円+5,400円)

【小児の場合】東京~新大阪:営業キロ 552.6km

  • 特急料金:2,480円((5,490円-530円÷2
  • グリーン料金(営業キロ401km~600km):5,400円 ※割引なし
  • 合計代金:7,880円(2,480円+5,400円)

寝台列車の個室制限

寝台列車の料金は注意が必要です。

寝台列車には1人用個室寝台や2人用個室寝台などがあります。

人数によって計算が異なり、特に小児や幼児が含まれる場合は計算が複雑になります。

基本ルールは次の通りです。

【1人用個室寝台】
運賃 実際に乗車する人数分
特急料金 実際に乗車する人数分
寝台料金 1人分
【2人用個室寝台】
運賃 実際に乗車する人数分
特急料金 大人2人分
寝台料金 2人分

例を挙げながら見ていきましょう。

【1人用個室寝台の場合】

寝台列車 運賃

大人1人が寝台を1室利用した場合

運賃:大人1人分

特急料金:大人1人分

寝台料金:1人分

寝台列車 運賃

大人1人+小児1人が寝台を1室利用した場合

運賃:大人1人分+小児1人分

特急料金:大人1人分+小児1人分

寝台料金:1人分

寝台列車 運賃

大人1人+幼児1人が寝台を1室利用した場合

運賃:大人1人分

特急料金:大人1人分

寝台料金:1人分

【2人用個室寝台の場合】

寝台列車 運賃

大人1人が寝台を1室利用した場合

運賃:大人1人分

特急料金:大人2人分

寝台料金:2人分

寝台列車 運賃

大人1人+小児1人が寝台をそれぞれ1室利用した場合

運賃:大人1人分+小児1人分

特急料金:大人2人分

寝台料金:2人分

寝台列車 運賃

大人1人+幼児1人が寝台をそれぞれ1室利用した場合

運賃:大人1人分

特急料金:大人2人分

寝台料金:2人分

寝台列車 運賃

大人1人が1室、小児2人が1室の寝台を利用した場合

運賃:大人1人分+小児2人

特急料金:大人2人分+小児1人分

寝台料金:2人分

寝台列車 運賃

大人1人+小児1人が1室、小児2人が1室の寝台を利用した場合

運賃:大人1人分+小児3人

特急料金:大人2人分+小児2人分

寝台料金:2人分

※幼児の運賃は基本無賃ということを復習しましょう。

以上となります。

料金の基本を解説しましたが、特に寝台列車の個室の取扱い人数には気を付けなければなりません。

それでは、良い一日を!