【令和3年度】総合旅行業務取扱管理者試験の過去問を解説・国内旅行実務編

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総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説 総合・国内旅行業務取扱管理者

令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験の過去問をやってみたんだけど、解説がないから宿泊料金の計算とか貸切バスの運賃計算がわからない。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

ツナグ旅では令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験の問題解説を9記事にわたって解説しています。

  1. 旅行業法及びこれに基づく命令
  2. 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
  3. 国内旅行実務(国内観光地理)
  4. 国内旅行実務(宿泊料金計算、JR運賃計算、国内航空運賃、貸切バス運賃計算)
  5. 海外旅行実務(国際航空運賃)
  6. 海外旅行実務(旅券法、出入国法令)
  7. 海外旅行実務(英語)
  8. 海外旅行実務(海外観光地理)
  9. 海外旅行実務(海外実務)

この記事では(4)を解説しています。

こんにちは、ツバサです。

令和3年度に実施された総合旅行業務取扱管理者試験の国内旅行実務問題は、過去の問題に比べると少し変化球の問題がありました。

特に貸切バス運賃フェリー航送運賃の複合問題やJR運賃計算の問題では例外規定が出題されました。

若干難易度は上がりましたが、運賃計算の基本的なルールをしっかり覚えていれば合格点の6割突破はできる内容です。

この記事では、令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験に出題された国内旅行実務の問題を解説していきます。

この記事を書いている人

ブログ運営者のツバサです。総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者共に全科目受験で同年に1発合格。国内旅行業務取扱管理者の試験は90%の正答率、総合旅行業務取扱管理者の試験では85%の正答率でした。格段にレベルが上がったと言われている2020年度の総合旅行業務取扱管理者の海外旅行実務では200点満点中、自己採点で175点を獲得。

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総合旅行業務取扱管理者の過去問解説:国内旅行実務編

令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験では、次の国内旅行実務の問題が出題されました。

問題内容
  • 宿泊料金計算
  • 貸切バス運賃計算
  • 貸切バス運賃&フェリー航送運賃の複合問題
  • 日本航空の国内線航空券の規定
  • JR運賃計算(特定都区市内の例外)
  • JR運賃計算(乗継割引)
  • JR運賃計算(新幹線特急料金計算)
  • JR運賃計算(新幹線&特急列車の特急料金計算)
  • JRジパング倶楽部
  • JR乗車券の払戻し規定
  • JR時刻表

それでは、それぞれの問題の解説を行っていきます。

※引用:一般社団法人 日本旅行業協会

国内旅行実務の問題①:宿泊料金

大人1人の基本宿泊料が1泊夕・朝食付き20,000円(サービス料別・税金別)の栃木県那須塩原市塩原温泉の温泉旅館に大人3人と11歳の小学生1人で1泊する場合、宿泊客が支払うべき宿泊料金等の総額で正しいものは次のうちどれか。

※モデル宿泊約款により算出するものとする。
※子供は「大人に準じる食事と寝具等」を提供するものとする。
※サービス料は10%とする。
※年齢12歳未満は、入湯税が課税免除となっている。
※入湯税の税率(1人について)

1泊につき

宿泊料金(基本宿泊料とサービス料の合計額)の区分 税率
10,000円以下 200円
10,001円以上20,000円以下 250円
20,001円以上 350円

※追加料金は発生しないものとする。

  1. 基本宿泊料20,000円×3人+(20,000円×70%)×1人=74,000円---①
    サービス料74,000円×10%=7,400円---②
    消費税(74,000円+7,400円)×10%=8,140円---③
    入湯税250円×3人=750円---④
    ①+②+③+④=90,290円
  2. 基本宿泊料20,000円×3人+(20,000円×70%)×1人=74,000円---①
    サービス料74,000円×10%=7,400円---②
    入湯税250円×3人=750円---③
    消費税(74,000円+7,400円+750円)×10%=8,215円---④
    ①+②+③+④=90,365 円
  3. 基本宿泊料20,000円×3人+(20,000円×70%)×1人=74,000円---①
    サービス料74,000円×10%=7,400円---②
    消費税 (74,000円+7,400円)×10%=8,140円---③
    入湯税350円×3人=1,050円---④
    ①+②+③+④=90,590円
  4. 基本宿泊料20,000円×3人+(20,000円×70%)×1人=74,000円---①
    サービス料74,000円×10%=7,400円---②
    入湯税350円×3人=1,050円---③
    消費税(74,000円+7,400円+1,050円)×10%=8,245円---④
    ①+②+③+④=90,695円

解答:c

解説

宿泊料金を計算する際、消費税が何に対して課されるのかを思い出しましょう。消費税は基本宿泊料金とサービス料を合算した金額に対して課されます。税金に税金を課すことはないので、入湯税には消費税は課されません。
そして、11歳の子供について「大人に準じる食事と寝具等」ということなので大人の基本宿泊料金の70%ということがわかります。
今回の選択肢は全て基本宿泊料金とサービス料の計算内容が同じになっているため、とてもわかりやすいです。大人3名+子供1名の基本宿泊料金は74,000円、サービス料は10%のため7,400円となります。消費税は基本宿泊料金とサービス料を合算した金額に対して課されるため、(74,000円+7,400円)x消費税10%=8,140円となります。この時点で選択肢bとdは誤りなのがわかります。最後に入湯税は年齢12歳未満に対して課税免除となっているため、大人3名に対して課されます。入湯税の表を確認すると宿泊料金(基本宿泊料とサービス料の合計額)に対して税率が決まるため、大人1泊当たりの基本宿泊料金20,000円+サービス料2,000円=22,000円となることから、入湯税は大人1人当たり350円ということがわかります。
上記から、正解は選択肢cとなります。

国内旅行実務の問題②:貸切バス

以下の行程(日帰り)を標準的装備の大型車で運行するとき、1台あたりの貸切バスの運賃の合計額で正しいものは次のうちどれか。

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

※「一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付関東運輸局長公示)」によるものとする。
※運賃は時間・キロ併用制運賃とする。
※時間制運賃(1時間あたり)7,000円とする。
※キロ制運賃(1kmあたり)170円とする。
※運賃の割引、消費税の計算は行わないものとする。
※この行程に関わる料金は考慮しないものとする。

  1. 時間制運賃7,000円×4時間=28,000円---①
    キロ制運賃170円×110km=18,700円---②
    ①+②=46,700円
  2. 時間制運賃7,000円×5時間=35,000円---①
    キロ制運賃170円×110km=18,700円---②
    ①+②=53,700円
  3. 時間制運賃7,000円×6時間=42,000円---①
    キロ制運賃170円×120km=20,400円---②
    ①+②=62,400円
  4. 時間制運賃7,000円×7時間=49,000円---①
    キロ制運賃170円×120km=20,400円---②
    ①+②=69,400円

解答:c

解説

貸切バスの運賃計算をする際、必ず「点呼点検」の時間を図に書き込むようにしましょう。今回の行程では次のように点呼点検時間が加わります。

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

上記から時間は7時から12時55分となり5時間55分、30分以上は1時間に繰り上げとなるため、6時間となります。
距離は12km+65km+35km=112kmとなり、10キロ未満は10kmに繰り上げるため、112kmを120kmにします。
上記から、正解は選択肢cとなります。

国内旅行実務の問題③:貸切バス&フェリー航送運賃

幼稚園の先生(大人)10人、5歳の幼稚園児20人、貸切バスの運転者1人、バスガイド1人の計32人の幼稚園の団体の旅客が、貸切バス(車長11m以上12m未満)1台でフェリーの2等船室(自由席)を利用し、団体割引を適用して片道で乗船する場合、団体の旅客が支払う運賃(旅客運賃及び貸切バス航送運賃)の総額で正しいものは次のうちどれか。

※海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款によるものとする。
※2等旅客運賃(片道/団体割引適用)大人1人2,390円、小児1人1,200円とする。
※運賃は、大人に同伴されて乗船する1歳以上の小学校に就学していない小児(団体として乗船する者及び大人1人につき1人を超えて同伴されて乗船する者を除く。)は無料とする。
※自動車航送運賃41,600円(車長11m以上12m未満)とする。

  1. 2,390円×10人+1,200円×10人+41,600円=77,500円
  2. 2,390円×11人+1,200円×10人+41,600円=79,890円
  3. 2,390円×10人+1,200円×20人+41,600円=89,500円
  4. 2,390円×11人+1,200円×20人+41,600円=91,890円

解答:d

解説

まずは大人と小児の人数をまとめると、大人は先生10人+運転手1名+ガイド1名の計12名、5歳の小児は園児20名となります。自動車航送運賃では2等船室利用の場合は、運賃には車両1台とドライバー1名分の料金が含まれています。そのため、自動車航送運賃41,600円には車両と大人1名分の金額が含まれています。残りの大人11名に対して団体割引適用の2,390円が必要となります。小児については、1歳以上の小学校に就学していない小児は大人1名に対して1名無料となる記載がありますが、団体として乗船する者は除くとなっているため、20名に対して1,200円が必要となります。
上記から、選択肢dが正解となります。

国内旅行実務の問題④:日本航空の国内線航空券の規定

日本航空の航空券の取扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 「小児普通運賃」は、旅客が満11歳の時に航空券を購入すれば、搭乗日当日に満12歳の誕生日を迎える場合にも適用される。
  2. 「往復割引」は、満12歳以上の旅客が往路搭乗日の翌日から起算して10日以内に同一路線を往復する場合に限り適用される。
  3. 「スカイメイト」は、満12歳以上26歳未満の旅客に適用され、搭乗日当日の午前時から予約ができる。
  4. 「当日シニア割引」は、満65歳以上の旅客に適用され、予約はできず、搭乗日当日出発空港にて最終的に空席が見込まれる場合に利用可能である。

解答:d

解説

選択肢aは、小児普通運賃は満3歳以上12歳未満に適用となりますが、搭乗時の年齢に対して適用となります。搭乗当日に12歳になる場合は適用不可となります。

選択肢bは、往復割引は満12歳以上の旅客が航空券の有効期間内に同一区間を往復する場合に利用できます。有効期間は航空券の発行日、および発行日の翌日から起算して1年間となります。

選択肢cは、スカイメイトは満12歳以上25歳未満の旅客が対象で搭乗日当日、出発空港で空席がある場合に利用できます。ただし、事前予約はできません。

上記から選択肢dが正解となります。

国内旅行実務の問題⑥:日本航空の特便割引1の運賃規定

日本航空の「特便割引1」運賃に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 搭乗日の前日に予約した場合、購入期限は搭乗便の出発時刻20分前までである。
  2. 搭乗日当日予約便より前の便に空席がある場合に限り、予約の変更ができる。
  3. ファーストクラス運賃の設定がある便にのみ、ファーストクラスの予約ができる。
  4. 搭乗日の55日前に予約を取り消し、払い戻しした場合、取消手数料は運賃額の5%(払戻手数料を含む)である。

解答:c

解説

選択肢aは、特便割引1の購入期限は予約日を含めて3日以内となりますが、搭乗日の前日に予約をした場合の購入期限は予約期限日が購入期限となります。

選択肢bは、特便割引1は搭乗日当日、出発空港で空席がある場合でも予約の変更はできません。

選択肢dは、特便割引1を搭乗日55日前に予約を取り消した場合、取消手数料は不要で払戻手数料(1区間につき440円、大人・小児同額)のみ必要となります。

上記から、選択肢cが正解となります。

特便割引1は、搭乗日当日、出発空港で同一便のクラスJ、ファーストクラスへの変更は有料で可能となります。

国内旅行実務の問題⑤:JR運賃計算(特定都区市内の例外)

以下の行程を大人1人が新小岩から乗車し、富士と小淵沢でそれぞれ1泊し、3日間で松戸まで乗車する場合、大人片道運賃で正しいものは次のうちどれか。

※1日目と2日目の行程中、富士、小淵沢以外では途中下車はしないで乗車し、3日目の行程では佐久平で途中下車するものとする。
※新小岩、日暮里は東京都区内に属する駅で、中心駅は東京である。

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

【本州内JR社の幹線用普通運賃表】(抜粋)

営業キロ(運賃計算キロ) 片道運賃
121〜140km 2,310 円
141〜160km 2,640 円
161〜180km 3,080 円
501〜520km 8,360 円
521〜540km 8,580 円
541〜560km 8,910 円

【本州内JR社の地方交通線用普通運賃表】(抜粋)

営業キロ 片道運
65〜73 km 1,340 円
  1. 146.2km+88.4km+39.6km+71.5km+174.3km=520.0km---8,360円
  2. 146.2km+97.2km+39.6km+78.7km+174.3km=536.0km---8,580円
  3. 10.0km+146.2km+97.2km+39.6km+78.7km+174.3km=546.0km---8,910円
  4. 10.0km+146.2km=156.2km---2,640円---①
    97.2km+39.6km=136.8km---2,310円---②
    71.5km---1,340円---③
    174.3km---3,080円---④
    ①+②+③+④=9,370円

解答:c

解説

この問題はJRの特定都区市内の問題になりますが、例外規定が問われている問題のため、難易度が高くなります。

まずは特定都区市内の基本的ルールのおさらいです。

東京、大阪など11都市内の駅とその都市内の中心駅から営業キロが201キロメートル以上ある駅との区間の運賃は、中心駅から(または中心駅まで)の営業キロ、運賃計算キロで計算します。

注釈に「新小岩、日暮里は東京都区内に属する駅で、中心駅は東京である。」という記載があるため、一度中心駅の東京から松戸までのキロ計算をしてみます。

東京~富士:146.2km

富士~甲府:97.2km(換算キロ)

甲府~小淵沢:39.6km

小淵沢~佐久平:78.7km(換算キロ)

佐久平~松戸:174.3km

合計:536.0km

536kmということは有効期間が4日間あり、営業キロも101km以上のところで途中下車しているので問題はなさそうです。

ここでルートの図がわざわざ掲載されているので見てみると、特定都区市内の新小岩~東京、そして東京都区市内の日暮里にまた戻ってくるということが図からもわかります。

特定都区市内の例外規定に「その都市内の外を経てから再びその都市内を通過する場合(または都市内を通過し、外を経てから再びその都市内に戻る場合)を除いて」があります。この場合は特定都区市内の運賃規定を適用しない(中心駅から計算しない)となるため、今回のルートでは新小岩から運賃計算をしなければいけないとなります。

上記から選択肢cが正解となります。

おそらく、大半の受験生が選択肢bを選んだと思われます。

国内旅行実務の問題⑥:JR運賃計算(乗継割引)

以下の記載の日に列車に乗車する場合、下線を付した列車に乗継割引が適用されるものは次のうちどれか。

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

解答:c

解説

選択肢aは、新幹線と特急の間に普通列車が入っているため乗継割引適用外となります。

選択肢bは、特急湘南号は乗継割引適用外の特急になります。

選択肢dは、特急から特急の乗り継ぎのため乗継割引適用外となります。

上記から選択肢cが正解となります。

特急から新幹線に乗り継ぎ場合は翌日の乗り継ぎでも乗継割引が適用されます。新幹線から特急の乗り継ぎの場合は当日のみの乗り継ぎに対して乗継割引が適用されます。

国内旅行実務の問題⑦:JR運賃計算(新幹線特急料金計算)

以下の行程を大人1人が、通常期に新幹線の改札口を出ないで乗り継ぐ場合、特急料金で正しいものは次のうちどれか。

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

【東海道・山陽新幹線「ひかり・こだま号」の指定席特急料金(通常期)】(抜粋)

※表中斜字の料金は自由席を利用の場合の特定特急料金

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

【東海道・山陽新幹線「のぞみ号」の指定席特急料金(通常期)】(抜粋)

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

  1. 5,920円−530円=5,390円
  2. 5,920円+(5,910円−5,490円)−530円=5,810円
  3. 990円+(5,490円−530円)+870円=6,820円
  4. 990円+(5,910円−530円)+870円=7,240円

解答:a

解説

この問題はとてもシンプルな問題です。

新幹線のぞみ号があるため、考え込んだ人がいるかもしれませんが、のぞみ号の普通車自由席はこだま号の自由席と同額となる特定特急料金となるため、豊橋から新岩国までの通しの特急料金に自由席-530円をします。

上記から、選択肢aが正解となります。

国内旅行実務の問題⑧:JR運賃計算(新幹線&特急列車の特急料金計算)

以下の行程を大人1人が特急券を事前に購入のうえ、繁忙期に同日中に乗り継ぐ場合、豊川〜伊東間の特急料金の合計額で正しいものは次のうちどれか。

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

【東海道新幹線の指定席特急料金(通常期)】(抜粋)

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

【豊橋〜飯田間で営業キロが30キロまでの区間の自由席特急料金】

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

【「踊り子号」の特急料金(通常期)】(抜粋)

総合旅行業務取扱管理者 過去問 解説

  1. 330 円---①
    3,060円+200円=3,260円---②
    760円÷2=380円---③
    ①+②+③=3,970円
  2. 330円---①
    3,060円+200円=3,260円
    (760円+200円)÷2=480円
    ①+②+③=4,070円

     

  3. 330円÷2=165円⇒160円---①
    3,060円+200円=3,260円---②
    760円---③
    ①+②+③=4,180円
  4. 330円÷2=165円⇒160円---①
    3,060円+200円=3,260円---②
    760円+200円=960円---③
    ①+②+③=4,380円

解答:c

解説

この問題を見ると特急~新幹線~特急の利用となっているため、乗継割引が問われているというのがわかります。特急~新幹線~特急の利用の際、どちらの特急に対して乗継割引を適用する課は、特急料金の高い方に対して適用します。

豊橋、熱海共に乗継割引対象の駅となるため、どちらの特急料金が高いかを計算します。

【特急ワイドビュー伊那路号】

料金表に豊川のキーワードが出てこないのでわかり辛いですが、豊川は豊橋~飯田の飯田線の途中にある駅になります。自由席特急料金は330円。

【特急踊り子号】

料金表に踊り子号の特急料金が記載されていますが、注意しなければいけないのは「事前料金」のキーワードになります。事前料金は年間を通じて同一料金となり、通常期、繁忙期、閑散期の区分はありません。そのため、問題文に繁忙期と記載がありますが、+200円はせずに760円のままとなります。

上記から乗継割引を適用する特急は踊り子号と思ってしまいますが、この問題では踊り子号が乗継割引の対象の特急かどうかということも問われています。踊り子号は乗継割引対象外の特急となるため、結果として特急ワイドビュー伊那路号に対して乗継割引を適用します。

最後に新幹線こだま号の特急料金を計算します。豊橋から熱海の指定席特急料金は3,060円となり、繁忙期のため+200円して3,260円となります。

上記から、

特急ワイドビュー伊那路号:330円÷2=165円⇒160円

新幹線こだま号:3,260円

特急踊り子号:760円

合計:4,180円

選択肢を見ると選択肢cの合計代金が4180円となっており、それぞれの計算式を確認しても同じとなります。

ちなみに座席未指定券というものもありますが、それも年間を通じて同一の料金となります。

国内旅行実務の問題⑨:JRジパング倶楽部

「ジパング倶楽部」の取扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 新幹線と在来線の特急列車を乗り継ぐ場合であって、ジパング倶楽部及び乗継割引の適用条件を満たしているとき、新幹線の特急料金についてはジパング割引が、在来線の特急料金については乗継割引が、それぞれ適用される。
  2. JR線を営業キロが片道・往復・連続で101キロ以上利用するときは、運賃・料金ともにジパング割引が適用される。
  3. 新幹線「みずほ号」は、普通車自由席を利用するのであれば、運賃・料金ともにジパング割引が適用される。
  4. ジパング割引を適用した乗車券が利用できない期間はなく、通年利用することができる。

解答:a

解説

選択肢bは、JRを片道・往復・連続いずれか201キロメートル以上利用の場合に運賃と料金の割引が適用されるため、誤りとなります。

選択肢cは、新幹線「のぞみ号」・「みずほ号」(ともに自由席を含む)の特急料金は適用外となるため、誤りとなります。。

選択肢dは、繁忙期の4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日の全ての期間は適用外となるため、誤りとなります。

国内旅行実務の問題⑩:JR乗車券の払戻し規定

乗車券類の払いもどしに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 使用開始前の小児の片道乗車券を、有効期間内に払いもどす場合の払いもどし手数料は、220円である。
  2. 使用開始前の小児の往復乗車券を、往片と復片の両券片について同時に有効期間内に払いもどす場合の払いもどし手数料は、220円である。
  3. 新幹線「かがやき号」の立席特急券を、乗車日の出発時刻までに払いもどす場合の払いもどし手数料は、220円である。
  4. 特急「ひたち号」の座席未指定券を、使用開始前で券面表示の乗車日までに払いもどす場合の払いもどし手数料は、220円である。

解答:d

解説

選択肢dは、座席未指定券は使用開始前で券面表示の乗車日までに払い戻す場合の払戻し手数料は340円となります。

国内旅行実務の問題⑪:JR時刻表

交通新聞社発行JR時刻表(2021年5月号より抜粋)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 特急「かもめ18号」にはグリーン個室が4室ある。
  2. 吉塚駅を14時07分発の快速列車に乗車し、下関駅へ最も早く到着するように乗り継ぐと、下関駅到着時刻は15時30分である。
  3. 博多駅を14時19分発の特急「ソニック31号」に乗車し、西小倉駅へ最も早く到着するように乗り継ぐと、西小倉駅到着時刻は15時44分である。
  4. 特急「ゆふいんの森2号」は普通車、グリーン車ともに全車指定席である。

※時刻表は株式会社交通新聞社の著作物となるため、掲載ができません。そのため、JATAの過去問のページからご覧ください。(こちらから)

解答:b

解説

選択肢aは、グリーン車のマークに「個4」という記載があり、4人用のグリーン個室があるという意味のため、グリーン個室が4室というのは誤りとなります。

選択肢bは、吉塚で14時07分発の快速列車に乗り、香椎で14時25発のソニック31号に乗り換え、小倉に15時06分着、列車番号5166Mの小倉を15時12分に出発する列車に乗り、下関に15時30分に到着できるため、正しいとなります。

選択肢cは、博多駅を14時19分発のソニック31号で出発した場合、戸畑に15時00分着、戸畑を15時05分に出発する列車番号2240Mに乗車すると西小倉に15時12分に到着できるため、誤りとなります。

選択肢dは、「全」と書かれた黒い人が椅子に座っているマークがあり、全席指定席列車ということがわかります。またコーヒーマークは「ビュッフェ」があるという意味になります。グリーン車のマークの記載がないため、普通車のみとなり、誤りとなります。

令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験の国内旅行実務は少し難しかったかもしれませんが、運賃計算の基本的なルールをしっかりと覚えていれば6割は取れると思います。

問題をたくさんこなして、しっかりと試験対策をしましょう!

それでは、良い一日を!

 

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