総合旅行業務取扱管理者の試験に出題されるJR運賃計算の中でも新幹線乗継の計算方法がとても難しいよ。新幹線乗継の計算のポイントなどはあるのかな?
この記事は、そんな疑問に答えます。
ツナグ旅ではJR運賃計算を9記事にわたって解説しています。
- 運賃や料金の定義、年齢、路線、専門用語
- 運賃計算の基本ルール
- 境界駅
- 特急料金、グリーン料金、寝台料金
- 往復割引、学生割引、有効期間、特定都区市内
- 払い戻し、乗継割引、連絡会社線
- 新幹線のルール
- グランクラス
- 山形&秋田新幹線の注意点
この記事では(7)を解説しています。
こんにちは、ツバサです。
総合旅行業務取扱管理者の試験範囲の中でもJR運賃計算の新幹線乗継は必ずと言っていい程、出題されます!
いろんな新幹線のルールがあって、落とし穴もかなりあるため、暗記必須&過去問チェック必須となります。
それでもポイントをしっかりおさえておけば、問題を解くのも難しくありません。
それでは、JR運賃計算の新幹線乗継について詳しく解説します。
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JR運賃計算の新幹線乗継の際の基本的ルール
通しの特急運賃が適用になる基本的ルール
JR運賃計算の新幹線乗継の場合の基本ルールは次の通りです。
- 同一方向に新幹線が走っていること(上り&上り、下り&下り)
- 乗り継ぎの際に改札を出ないこと
- 上記2つを満たせば通しの特急料金及びグリーン料金を適用できる
同一方向というのは上り&上り、下り&下りのみとなり、上り&下りや下り&上りは同一方向の乗り継ぎとはなりません。
この基本ルールを図に表すと次のようになります。
通常、特急料金の計算は区間ごとで計算するため、
新大阪~名古屋:2,860円(閑散期)
名古屋~掛川:2,860円(閑散期)
合計:5,720円(閑散期)
となりますが、新幹線乗継の場合は基本ルールを満たせば、通しの特急料金が適用され、上記の例の場合は4,500円となり安くなります。
座席の種類が異なる場合の運賃計算方法
乗り継ぎをする新幹線の座席の種類が異なる場合があります。
その場合は、「全区間を高い座席を利用したものとする」というルールがあります。
- 普通車自由席+普通車指定席⇒通しの普通車指定席特急料金を適用する
※注意:通常期、閑散期、繁忙期、最繁忙期のシーズンを必ず確認(±200円、+400円)
※最繁忙期は東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線を除く。 - 普通車自由席+グリーン車指定席⇒通しの指定席特急料金+グリーン料金
※注意:通常期の特急料金から「-530円」+グリーン料金 - 普通車指定席+グリーン車指定席⇒通しの指定席特急料金+グリーン料金
※注意:通常期の特急料金から「-530円」+グリーン料金 - 普通車自由席+グランクラス⇒通しの指定席特急料金+グランクラス料金
※注意:通常期の特急料金から「-530円」+グランクラス料金 - 普通車指定席+グランクラス⇒通しの指定席特急料金+グランクラス料金
※注意:通常期の特急料金から-530円+グランクラス料金
JR運賃計算の新幹線乗継のルールの落とし穴
JR運賃計算の新幹線乗継の基本ルールは理解したと思いますが、次の場合は条件を満たしていても通しの特急料金の適用にはなりません。
- 東京駅で乗り継ぎは適用不可
- 大宮駅と高崎駅での上り電車から下り電車への乗り継ぎは適用不可
東京駅での乗り継ぎ不可というのはイメージしやすいです。
なぜなら、東京駅で乗り継ぎということは、上り&下りあるいは下り&上りのいれずれにしかなりません。
大宮駅と高崎駅での上り電車から下り電車への乗り継ぎについては図に表すと次のようになります。
【金沢から新潟に行く場合】
金沢から高崎を乗り継いで新潟に行く場合は、上り&下りになるため、通しの特急料金は適用になりません。
【金沢から本庄早稲田に行く場合】
金沢から高崎を乗り継いで本庄早稲田に行く場合は、上り&上りになるため、通しの特急料金の適用となります。
大宮駅でも同じように新潟から大宮を乗り継いで東北新幹線を使って福島に向かう場合は、上り&下りとなるため、通しの特急料金の適用不可となります。
JR運賃計算の新幹線乗継:東海道&山陽新幹線
東海道新幹線と山陽新幹線は次の通りです。
【東海道新幹線】
新幹線:のぞみ、ひかり、こだま
区間:東京から新大阪
【山陽新幹線】
新幹線:のぞみ、みずほ、さくら、ひかり、こだま
区間:新大阪から博多
料金的には「のぞみ」と「みずほ」の指定席は高いと覚えましょう。
例)東京から新大阪の新幹線
のぞみ | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,610円 | |
ひかり | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,290円 | |
こだま | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,290円 |
例)新大阪から博多の新幹線
のぞみ | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,610円 | |
ひかり | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,290円 | |
こだま | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,290円 | |
みずほ | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5,610円 | |
さくら | 自由席特急料金 | 4,960円 |
指定席特急料金 | 5290円 |
それでは、実際に東海道新幹線と山陽新幹線の新幹線乗継を見ていきましょう。
【資料】
東海道新幹線&山陽新幹線の特急料金表はこちら。
パターン①「のぞみ」自由席+「ひかり」自由席
まず確認するべきところは、
- 「下り&下り」のパターンになっている
- 改札を出ない乗り継ぎになっている
- 東京駅、大宮駅、高崎駅は絡んでない
をチェックします。
特に問題がないため、新幹線乗継の通しの特急料金が適用になります。
両区間とも自由席の場合は、「のぞみ」であっても「ひかり」であっても、自由席特急券の価格は同じとなります。
最後に時期をチェックします。
「繁忙期」の記載がありますが、自由席特急券の場合は時期が通常期、閑散期、繁忙期のいずれであっても「ー530円」となります。
東京から福山の自由席特急料金6,460円-530円=5,930円
パターン②「のぞみ」自由席+「ひかり」指定席
まず確認するべきところは、
- 「下り&下り」のパターンになっている
- 改札を出ない乗り継ぎになっている
- 東京駅、大宮駅、高崎駅は絡んでない
をチェックします。
特に問題がないため、新幹線乗継の通しの特急料金が適用になります。
片方の区間が指定席、もう片方の区間が自由席となるため、座席の種類が異なる場合は、
「全区間を高い座席を利用したものとする」
というルールがあるため、通しの指定席特急券の価格を調べます。
最後に時期をチェックします。
「繁忙期」の記載があるため、指定席特急券の場合は「+200円」となります。
東京から福山の指定席特急料金6,460円+200円=6,660円
パターン③「のぞみ」指定席+「ひかり」指定席
まず確認するべきところは、
- 「下り&下り」のパターンになっている
- 改札を出ない乗り継ぎになっている
- 東京駅、大宮駅、高崎駅は絡んでない
をチェックします。
片方の区間が指定席、もう片方の区間が自由席となるため、座席の種類が異なる場合は、
「全区間を高い座席を利用したものとする」
というルールがあるため、通しの指定席特急券の価格を調べます。
東京から福山の通しの特急料金:6,460円
ここで注意が必要です。
「のぞみ」の指定席は「ひかり」の指定席よりも高くなります。
そのため、「のぞみ」の区間の東京から新大阪の特急料金と「ひかり」の東京から新大阪の特急料金の差額を調べて、加算する必要があります。
「のぞみ」の東京から新大阪の特急料金:5,810円
「ひかり」の東京から新大阪の特急料金:5,490円
差額は320円となります。
そのため、通しの特急料金にその差額を加算します。
6,460円+320円=6,780円
最後に時期をチェックします。
「繁忙期」の記載があるため、指定席特急券の場合は「+200円」となります。
東京から福山の指定席特急料金6,780円+200円=6,980円
時期の「+200円」「-200円」は最後に計算しましょう。
JR運賃計算の新幹線乗継:山陽&九州新幹線
山陽新幹線と九州新幹線の新幹線乗継を見ていきましょう。
まずは、それぞれの新幹線について確認します。
- 【山陽新幹線】
新幹線:のぞみ、みずほ、さくら、ひかり、こだま
区間:新大阪から博多 - 【九州新幹線】
新幹線:みずほ、さくら、つばめ
区間:博多から鹿児島中央
ここでわかるように「みずほ」と「さくら」は九州新幹線にも乗り入れしています。
山陽新幹線と九州新幹線の新幹線乗継のルールはとてもシンプルです。
- 九州新幹線は新幹線乗継の割引がない。
- 博多駅で区切って別々に計算する。
また、JR九州の在来線特急料金には繁忙期が設定され、「+200円」のルールが加わりました。
※山陽新幹線および九州新幹線共に最繁忙期の設定はありません。
計算方法を見ていきましょう。
【資料】
東海道新幹線&山陽新幹線の特急料金表はこちら。
九州新幹線の特急料金表はこちら。
博多で区切って計算します。
両区間共に指定席となるため、時期についてもチェックが必要です。
【通常期】
東京から博多の指定席特急券:9,310円
博多から新八代の指定席特急券:3,060円
合計代金:9,310円+3,060円=12,370円
【繁忙期】
東京から博多の指定席特急券:9,310円+200円
博多から新八代の指定席特急券:3,060円+200円
合計代金:9,310円+200円+3,060円+200円=12,770円
【閑散期】
東京から博多の指定席特急券:9,310円ー200円
博多から新八代の指定席特急券:3,060円ー200円
合計代金:9,310円ー200円+3,060円ー200円=11,970円
博多で区切って計算します。
両区間共に自由席となるため、通年「-530円」となります。
東京から博多の自由席特急券:8,670円-530円
博多から新八代の自由席特急券:3,060円-530円
合計代金:8,670円-530円+3,060円-530円=10,670円
博多で区切った後は両区間に対して「+200円」「-200円」「-530円」を行う。
※当記事の例は全て「東海道新幹線+山陽新幹線+九州新幹線」の乗車ルートとなり、もし「山陽新幹線+九州新幹線」のみの乗車ルートの場合は計算方法が異なりますのでご注意ください。
東海道新幹線&山陽新幹線&九州新幹線をまたぐ場合
ここで勘のいい人は、東海道新幹線から山陽新幹線、九州新幹線を全てまたぐ場合の料金計算がどうなるのかという疑問を持つはずです。
それでは、例を挙げながら見ていきましょう。
この例は、東京から新大阪までは「ひかり」、新大阪から熊本までは「みずほ」で行く旅程です。
つまり、山陽新幹線と九州新幹線が同じ新幹線ということになります。
こういった場合は、次のように分けて考えるとよいです。
九州新幹線は通しの特急料金が不可というルールがあったため、博多駅で区切って考えます。
そうすると、東京から博多、博多から熊本という2つのパーツになります。
そして、それぞれの計算をするとわかりやすくなります。
【東京~新大阪~博多の区間】
東京から博多までの「ひかり」指定席特急券:8,670円(通常期)
※「全区間を高い座席を利用したものとする」というルールにより指定席の料金を使う。
新大阪から博多までが「みずほ」(料金の高い新幹線)を使っているため、「ひかり」を使った場合の新大阪から博多までの特急料金と「みずほ」を使った場合の新大阪から博多までの特急料金の差額を計算する必要があります。
「ひかり」新大阪から博多までの指定席特急券:5,490円(通常期)
「みずほ」新大阪から博多までの指定席特急券:5,810円(通常期)
差額:5,810円ー5490円=320円
8,670円+差額320円+繁忙期200円=9,190円
【博多~熊本の区間】
「みずほ」博多から熊本の指定席特急券:3,060円(通常期)
3,060円+繁忙期200円=3,260円
上記により、東京~新大阪~博多、博多~熊本の特急料金がわかりました。それを合算することになります。
9,190円+3,260円=12,450円
博多駅で区切って計算する。
JR運賃計算の新幹線乗継:東北新幹線
東北新幹線の路線図に注意すること
東北新幹線については、まずは路線図を理解しなければなりません。
東北新幹線は東京から新青森まで行きますが、途中の福島と盛岡で路線が枝分かれし、福島からは山形、新庄方面の山形新幹線、盛岡からは秋田方面の秋田新幹線となります。
東北新幹線の種類は非常に数が多い
東北新幹線にはたくさんの新幹線が乗り入れをしています。
新幹線の名前 | 運行区間 |
はやぶさ | 東京から新青森(実際は新函館北斗まで) |
はやて | 東京から新青森(実際は新函館北斗まで) |
こまち | 東京から盛岡(実際は秋田まで) |
やまびこ | 東京から盛岡 |
つばさ | 東京から福島(実際は新庄まで) |
なすの | 東京から郡山 |
※はやぶさ、はやて、つばさ、こまちは全席指定席となります。
※はやぶさ、こまちの指定席特急券は、その他新幹線よりも高いです。(のぞみとひかりのような関係)
ここで注意が必要なことは、赤字でも書いたように「はやぶさ」と「こまち」を利用する場合は東海道新幹線の「のぞみ」のように指定席の特急料金が高いということです。
具体的な例を挙げてみましょう。
【資料】
東北新幹線の特急料金表はこちら。
東京から新青森までの「はやて」指定席特急券:6,810円(通常期)
※「全区間を高い座席を利用したものとする」というルールにより指定席の料金を使う。
仙台から新青森までが「はやぶさ」(料金の高い新幹線)を使っているため、「はやて」を使った場合の仙台から新青森までの特急料金と「はやぶさ」を使った場合の仙台から新青森までの特急料金の差額を計算する必要があります。
「はやて」仙台から新青森での指定席特急券:4,830円(通常期)
「はやぶさ」仙台から新青森までの指定席特急券:5,040円(通常期)
差額:5,040円ー4,830円=210円
6,810円+差額210円+繁忙期200円=7,220円
「はやぶさ」「こまち」には注意すること。
JR運賃計算の新幹線乗継:上越&北陸新幹線
「大宮駅」と「高崎駅」に注意すること
上越新幹線と北陸新幹線に関して、こちらも路線図を覚えておいた方がよいです。
新幹線乗継のルールの落とし穴でもありましたが、「大宮駅」と「高崎駅」は路線の分岐点となっているため、「上り」と「下り」について十分に注意しなければなりません。
【上越新幹線の路線図】
【北陸新幹線の路線図】
上越新幹線&北陸新幹線の種類を確認すること
上越新幹線と北陸新幹線の種類を見てみましょう。
【上越新幹線】 | |
とき | 東京から新潟 |
たにがわ | 東京から越後湯沢 |
あさま | 東京から高崎(高崎からは北陸新幹線へ) |
【北陸新幹線】 | |
かがやき | 東京から金沢 |
はくたか | 東京から金沢 |
あさま | 東京から長野(高崎までは上越新幹線と同じ) |
つるぎ | 富山から金沢 |
※かがやきは全席指定席となります。
特急料金の計算方法はとてもシンプルです。
新幹線乗継の条件を満たしていれば、通しの特急料金計算をするのみとなります。
例を挙げて見ていきましょう。
【資料】
上越新幹線&北陸新幹線の特急料金表はこちら。
東京から長岡までの「とき」指定席特急券:4270円(通常期)
※「全区間を高い座席を利用したものとする」というルールにより指定席の料金を使う。
4,270円ー閑散期200円=4,070円
東京から富山までの「はくたか」指定席特急券:6,360円(通常期)
※「全区間を高い座席を利用したものとする」というルールにより指定席の料金を使う。
6,360円ー閑散期200円=6,160円
上越新幹線と北陸新幹線は単純に通しの特急料金計算となる。
JR運賃計算の新幹線乗継:北海道新幹線
北海道新幹線の路線は非常に短いです。
青森県の新青森駅から北海道の新函館北斗駅までとなります。
北海道新幹線の料金を計算する際、基本的なルールは2つです。
- 新青森駅で区切って料金の計算をする
- 通常期、閑散期、繁忙期関わらず、特急料金は「-530円」をする。
具体例を挙げながら見ていきましょう。
【資料】
東北新幹線の特急料金表はこちら。
東北新幹線から北海道新幹線へ乗り入れする「はやぶさ」です。
「新青森駅」で区切って計算します。
「はやぶさ」仙台から新青森までの指定席特急券:5,040円+200円
「はやぶさ」新青森から新函館北斗までの指定席特急券:4,530円ー530円
(5,040円+200円)+(4,530円ー530円)=9,240円
- 仙台から新青森までは繁忙期のため+200円
- 新青森から新函館北斗までは繁忙期でもー530円。
JR運賃計算の新幹線乗継:山形新幹線&秋田新幹線
新幹線乗継で一番イレギュラーな新幹線が「山形新幹線」と「秋田新幹線」です。
それぞれ名前に「新幹線」と付いていますが、実際は福島から新庄までの山形新幹線と盛岡から秋田までの秋田新幹線は「在来線特急列車扱い」となっています。
2022年のJR運賃改定で山形新幹線と秋田新幹線の運賃計算方法が大きく変わりました。前の情報のままだと計算自体を間違ってしまうため、注意が必要です。
在来線特急列車として扱われているため、東北新幹線と区別して計算をする必要があります。
その際、山形新幹線と秋田新幹線には独特のルールがあります。
東北新幹線と比較しながら見ていきましょう。
【東北新幹線+山形新幹線または秋田新幹線(上り+上りまたは下り+下り)】
座席 | 時期 | 東北新幹線 | 山形新幹線 秋田新幹線 |
指定席 | 通常期 | ー | -530円 |
閑散期 | -200円 | ||
繁忙期 | +200円 | ||
最繁忙期 | +400円 | ||
自由席 | -530円 | ||
グリーン席 | ー530円 |
【東北新幹線+山形新幹線または秋田新幹線(上り+下り)】
座席 | 時期 | 東北新幹線 | 山形新幹線 秋田新幹線 |
指定席 | 通常期 | ー | ー |
閑散期 | -200円 | -200円 | |
繁忙期 | +200円 | +200円 | |
最繁忙期 | +400円 | +400円 | |
自由席 | -530円 | -530円 | |
グリーン席 | ー530円 | -530円 |
このように山形新幹線と秋田新幹線は乗車ルートによって計算方法が異なります。
- 山形新幹線と秋田新幹線は在来線特急列車扱い
- 乗車ルートにより計算方法が異なる
それでは、具体的な例を挙げながら見ていきましょう。
【資料】
東北新幹線の特急料金表はこちら。
秋田新幹線・盛岡以遠の特急料金表はこちら。
秋田新幹線「こまち」で大宮駅から秋田駅まで行く乗車ルートです。
この場合は、盛岡駅までが新幹線扱い、盛岡駅からは在来線特急列車扱いとなります。
乗車ルートは大宮から盛岡が下り、盛岡から秋田が下りとなり、時期かかわらず一律「-530円」となります。
そして、時期は閑散期となります。
「こまち」大宮から盛岡までの指定席特急券:5,890円ー200円
「こまち」盛岡から秋田までの在来線指定席特急券:2,110円ー530円
(※盛岡から秋田までの営業キロは端数切り上げで128キロ)
(5,890円ー200円)+(2,110円ー530円)=7,270円
山形新幹線と秋田新幹線のグリーン料金
「山形新幹線」と「秋田新幹線」について、もう1つ注意しなければいけないことがあります。
それが「グリーン料金」の計算方法です。
通常、東北新幹線と北海道新幹線を通しで乗車する場合、グリーン料金は別々で計算する必要がありますが、山形新幹線と秋田新幹線に関しては東北新幹線から通しで乗り継ぎ場合は、次の条件でグリーン料金を通しで計算してよいことになっています。
山形新幹線と秋田新幹線のグリーン料金を東北新幹線から通しで乗車する場合にグリーン料金も通しで計算してもよい2つの条件。
- 改札を出ない
- 同一方向に乗り継ぐ
この2つの条件を満たせば、東北新幹線からの通しのグリーン料金として計算ができます。
以上となります。
新幹線乗継の料金計算は非常に複雑で、暗記することが多いです。
単純に暗記することは難しいため、過去問題などを解きながら覚えていきましょう。
それでは、良い一日を!
上りは東京に向かって近づいていく電車、下りは東京から離れていく電車のことを言います。