【2024年度】インバウンド実務主任者認定試験の難易度や勉強法

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【旅行会社社員が教える】インバウンド実務主任者認定試験の勉強法 インバウンド実務主任者

最近インバウンドブームが加熱しているけど、インバウンド実務主任者認定試験を受けた方がいいのかな。インバウンド実務主任者の資格ってとても試験が難しそう。どうやって勉強したらいいのかな。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

・インバウンド実務主任者認定試験とは?

・インバウンド実務主任者認定試験の内容と難易度

・インバウンド実務主任者認定試験の勉強法

こんにちは、ツバサです。

僕自身、旅行業界で長年働いていますが、ずっとアウトバウンド(海外旅行)専門の旅行会社に関わっています。

今は海外のホテルに対してのコンサルティングや日本マーケットへの進出をお手伝いする仕事をしています。

そのため、現在のインバウンドブームにはあまり乗っかっていませんが、インバウンド実務主任者認定試験がスタートした頃、インバウンドにとても興味を持ち、仕事の合間に勉強して第2回インバウンド実務主任者認定試験を受験しました。

  • 2017年10月:インバウンド実務主任者 合格
  • 2018年02月:インバウンドビジネスクリエーター 合格

インバウンド 実務 主任 者 試験

インバウンド実務主任者認定試験に合格すると、紙の認定証とカードを取得できます。

その後、インバウンド実務主任者認定試験に合格した人のみがインバウンドビジネスクリエーターの認定試験にチャレンジができます。

それぞれの資格は2年更新となります。

またもう1つインバウンド人材育成ディレクターという認定試験もありましたが、僕は都合が合わず、受験しませんでした。

この記事では、「インバウンド実務主任者認定試験」に合格するための勉強法を詳しく解説します。

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インバウンド実務主任者認定試験とは?

インバウンド実務主任者認定試験とは?

インバウンド実務主任者認定試験」は、一般財団法人全日情報学習振興協会が主催しています。

近年、インバウンド需要が高まり、訪日外国人も3000万人を突破しました。今もなお、右肩上がりで推移しています。

また、今後日本ではオリンピックなどのイベントも控えているため、さらに増えていくでしょう。

そこで、一般財団法人全日情報学習振興協会は2017年7月に「インバウンド実務主任者認定試験」をスタートさせました。

一般財団法人全日情報学習振興協会は「インバウンド実務主任者認定試験」のことを次のように説明しています。

インバウンド実務主任者認定試験」とは?
本試験を通してインバウンドの現状と動向、インバウンドビジネスの実際と対策、インバウンドの集客、訪日外国人の理解と対応、ニューツーリズムや観光街づくりについての知識を学びます。インバウンドビジネスに携わっている方は本試験を通して必須の知識を身に付けましょう。
引用:一般財団法人全日情報学習振興協会ホームページ

今現在、インバウンドに関しての国家資格がないため、インバウンドに関わりたい人はこの「インバウンド実務主任者認定試験」の取得を目指して勉強することはとても良いことだと思います。

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インバウンド実務主任者認定試験の内容と難易度

インバウンド実務主任者認定試験の内容と難易度

現在、「インバウンド実務主任者認定試験」の内容は、13個の課題から成り立っています。

第1課題 観光総論
第2課題 インバウンド総論
第3課題 インバウンドの現状と動向
第4課題 インバウンドと消費
第5課題 インバウンドとビジネス
第6課題 インバウンドとニューツーリズム
第7課題 訪日外国人の理解
第8課題 訪日外国人の対応
第9課題 インバウンドの集客
第10課題 インバウンドとテーマ別観光街づくり
第11課題 テーマ別選択問題
  ①インバウンドに関する法律
  ②インバウンドに関する時事問題
  ③インバウンドのウェブプロモーション
  ④英語
  ⑤中国語(簡体字)
  ⑥韓国語

※第11課題:①~⑥から1つを選択して、その中から3問を解答する。

問題数は87問となっており、第1課題~第10課題は84問x1点第11課題は3問x2点計90点が満点となっています。

その90点の内、72点以上=80%以上の正解で合格となります。

つまり、70問から72問くらいは正解しないといけないということです。

そのため、難易度は高いです。また、年々難しくなっています。

もし外国語検定の資格を持っていると、6点の加点制度があります。

該当資格は次の通りです。

英語 TOEIC L&R600点以上、
TOEFL(iBT)62点以上、
英検2級以上、
国際連合公用語英語検定試験B級以上
中国語 中国語検定3級以上、HSK3級以上
韓国語 ハングル能力検定試験3級以上、TOPIK3級以上
ドイツ語 ドイツ語技能検定2級以上
フランス語 実用フランス語技能検定試験準2級以上
スペイン語 スペイン語技能検定4級以上、DELE・B1以上
イタリア語 実用イタリア語検定試験3級以上
ロシア語 ロシア語能力検定試験2級以上
タイ語 実用タイ語検定試験準2級以上
インドネシア語 インドネシア語技能検定試験B級以上

僕が受験した第2回は試験問題に外国語問題が入っており、外国語資格を持っていると外国語問題の免除ができるものでした。

試験内容も少しずつ変わってきています。

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インバウンド実務主任者認定試験の勉強法

インバウンド実務主任者認定試験の勉強法

インバウンド実務主任者認定試験」のような資格試験は、受験費用も必要となるため、できることなら1回の受験で合格したいものです。

そこで、合格者だからこそ教えることができる勉強法を教えます。

勉強法①:確実に点数を取りに行く問題

この「インバウンド実務主任者認定試験」で絶対に点数を落としてはいけない問題があります。

それは、次の9つです。

試験で必ず点数を取る問題

・統計データ

・消費税免税制度

・決済方法

・フリーペーパー

・ウェブメディア

・予約サイト&メタサーチ

・ソーシャルメディア

・ニューツーリズム

・観光地のローマ字特殊表記

これらは、事前に勉強しておけば、必ず点数が取れます。

統計データ

統計データは必ずチェックしましょう。

統計データとは何かというと、訪日外国人の消費額はいくら、どこの国の人が多いのか、日本滞在中に何にお金を使っているのか、何に困ったかなどなど。

データは観光庁が発表しているデータを勉強しましょう。

市販の参考書の場合、データが古い場合もあり、試験の際に間違ってしまいます。

参考資料:訪日外国人の消費動向調査

統計データの勉強の際、注意して欲しいことは次の事です。

試験のポイント

ランキング形式の場合、必ず1位から10位くらいまでを覚える

過去問をやったことがある方はわかると思いますが、試験は基本4択ですが、選択肢が次のようになっています。

試験のポイント

選択肢の例
①中国と韓国 ②台湾と韓国 ③中国とタイ ④台湾とタイ

このように2つ覚えておかないと解けない問題が多々出題されます。

統計データでも1位から10位までのデータがある場合は、その順番を全部覚えましょう。

1位だけ覚えても解けない問題がたくさんあります。

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消費税免税制度

消費税免税制度は必ず出題されます。これも勉強していれば全問正解ができます。

試験のポイント

・免税制度の概要

・免税対象者

・免税対象物品とその範囲(一般物品、消耗品)

・免税販売手続きの流れ

また、免税手続きカウンタークルーズ船の寄港地での免税なども覚えておくとよいでしょう。

決済方法

日本にはまだまだ日常で使用している人は少なく、馴染みがあまりありませんが、インバウンドでは訪日外国人の決済方法は非常に大事なポイントです。

訪日外国人が日本滞在中にどんな決済方法を使うのかも全て覚えましょう。

試験のポイント

Alipay(支付宝)」や「WeChat Pay(微信支付)」、「UnionPay(銀聯カード)」など。

フリーペーパー

インバウンド促進のため、訪日外国人旅行者向けのフリーペーパーも必ず覚えて全問正解を取りに行きましょう。

訪日外国人旅行者向けのフリーペーパーを覚える際は、フリーペーパーの雑誌名、対応言語、フリーペーパーの概要をセットにして覚えましょう。

例えば、次のように覚えてください。

試験のポイント

「Good Luck Trip」
使用言語:英語、中国語
概要:『GOOD LUCK TRIP』は、東アジアを中心とする訪日外国人向けのフリーマガジン。海外旅行ガイドブック『地球の歩き方』を手掛けている出版社が発行。

フリーペーパーは他にも、「Time Out Tokyo Magazine」「Wattention Tokyo」「att. Japan」「日本達人」「東京導遊図」などがあります。

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ウェブメディア

インバウンドでは訪日外国人旅行者向けのウェブメディアもたくさんあります。

訪日外国人旅行者向けのウェブメディアを覚える際も、ウェブメディアのサイト名、対応言語、ウェブメディアの概要をセットにして覚えましょう。

試験のポイント

「Time Out Tokyo」
使用言語:日本語、英語
概要:Time Outという全世界のローカル情報に特化したウェブメディアで、ローカルエキスパートによる都市生活者のための東京ベストガイド版。

ウェブメディアは他にも、「Lonely Planet」「Japan-Guide.com」「Tokyo Otaku Mode Otaku News」「Tofugu」「Tsunagu Japan」「Go Tokyo」「JAPAN Info」「Japan Travel」「Matcha」「JAL Guide to Japan」「楽活的大方」「楽吃購」「日本漫遊」「marumura.com」などがあります。

予約サイト&メタサーチ

インバウンドの予約サイトとメタサーチは、それぞれ分けて考えなければなりません。

試験のポイント

・予約サイト = OTA(Online Travel Agent)

・メタサーチ = 価格比較

それでは、OTAの予約サイトとメタサーチの価格比較サイトを見ていきましょう。

OTAの予約サイト

【海外】
1:Booking.com:プライスライングループ

2:Expedia:世界最大規模のオンライン予約サービス

3:Agoda.com:プライスライングループ

4:Hotels.com:Expediaグループ

5:Hostelworld:宿泊施設のオンライン予約サービス

6:Crtip:中国を中心としたオンライン予約サービス

【国内】

1:JAPANiCAN:JTBが運営するオンライン予約サービス

2:TABEE JAPAN:KNTが運営するオンライン予約サービス

3:Rakuten Travel:楽天が運営するオンライン予約サービス

4:Jalan.net:リクルートが運営するオンライン予約サービス

5:MAPPLE Travel:昭文社が運営するオンライン予約サービス

メタサーチの価格比較サイト

【海外】
1:Tripadvisor:口コミと価格比較

2:trivago:Expediaグループ

3:Skyscanner:Ctripグループ

4:KAYAK:プライスライングループ


【国内】
1:for Travel:料金比較サイト

2:Travel.jp:料金比較サイト

3:TRAVELKO:料金比較サイト

このようにサイトの名前、海外企業か国内企業、サイトの概要を覚えましょう。

ソーシャルメディア

インバウンドではソーシャルメディアに関しても重要なポイントとなります。

ソーシャルメディア

1:Facebook:世界最大SNS、実名登録、いいね、コメント、シェア

2:Twitter:140文字の短文投稿、ハッシュタグ、リツイート

3:Line:無料通話&チャット、世界230か国以上で利用可能

4:Instagram:写真画像に特化、若い女性に人気

5:mixi:日本製SNS

6:微信:ウィチャット、中国製SNS、無料インスタントメッセージ

7:微博:ウェイボー、商品調査や選別、消費の際に使用、学歴や収入が高いユーザーが多い

また、ソーシャルメディアについて覚える際は、ソーシャルメディアの広告運用についても覚えましょう。

例えば、よく出題されるのはフェイスブックの「カルーセル広告」や「ダイナミック広告」などです。

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ニューツーリズム

インバウンド実務主任者認定試験ではニューツーリズムについても必ずと言っていい程、出題されます。

「ニューツーリーズム」とは?
ニューツーリズムとは、従来型の観光旅行ではなく、テーマ性の強い体験型の新しいタイプの旅行とその旅行システム全般を指す。テーマとしては産業観光、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、ロングステイなど。旅行者の出発地で商品化される発地型商品と異なり、地域が主体となって旅行商品化を図ることから地域活性化につながるものと期待されている。
引用:JTB総合研究所ホームページ

ニューツーリズムで大事なことは、エコツーリズムグリーンツーリズムなどの意味をそれぞれ把握しておく必要があります。

観光地のローマ字特殊表記

インバウンドでは観光地のローマ字表記に関しても非常に大切です。

日本の観光地の中にはローマ字でも特殊に表記する観光地や地名があります。

試験のポイント

・富士山=Mt.Fuji
(Mt.FujisanやFujisanは間違い)

・利根川=Tone River
(Tonegawa RiverやTonegawaは間違い)

・白山=Mt.Hakusan
(Mt.HakuやHakusanは間違い)

・荒川=Arakawa River
(Ara RiverやArakawaは間違い)

僕が受験した際は、「月山」の英語表記の問題が出ました。正解は「Mt.Gassan」です。

国土交通省の国土地理院の「地名の英語表記方法及び外国人にわかりやすい地図記号について」を読んでおくことをお勧めします。地名の英語表記以外にもピクトグラムの説明もあるため、とてもわかりやすい参考資料です。

上記の9個のポイントについては、必ず暗記して全問正解を取りましょう。

上記以外には日本での観光法案やキャンペーンの年代店頭POPの表記外国人観光客が日本で運転できるかどうか(免許)、食事の種類(ヴィーガンやハラール)なども勉強しておくとよいでしょう。

これらのポイントで間違ってしまうと合格のボーダーラインでもある80%の壁を超えるには難しくなってしまいます。

勉強法②:テーマ別問題に注意

第11課題はテーマ別選択問題になっています。

テーマ別選択問題
  1. インバウンドに関する法律
  2. インバウンドに関する時事問題
  3. インバウンドのウェブプロモーション
  4. 英語
  5. 中国語(簡体字)
  6. 韓国語

1~6のテーマから1つを選択して、その中から3問を解答しなければなりません。

語学が得意な人は英語や中国語、韓国語のいずれかで対応ができますが、語学が苦手な人は1~3のいずれかの勉強が必要になってきます。

法律や時事問題は奥が深いこともあり、ウェブプロモーションが比較的勉強しやすいと思われます。

勉強法③:試験までに読むべき本

インバウンド実務主任者認定試験」の試験対策に使える参考書や問題集を紹介します。

インバウンド実務主任者認定試験公式テキスト

全日本情報学習振興協会が発行している公式テキストです。

新課題で追加された「アフターコロナのインバウンド」に対応した改訂新版、精選過去問題も収録しています。

受験勉強の鉄板アイテムです。

観光ビジネス未来白書

毎年情報が更新されている「観光ビジネス未来白書」では、観光ビジネスを分野別に分類して、統計データを用いながら分析している本です。

分析の内容から観光ビジネスが今度どうあるべきか、どういった未来戦略が考えられるかが書かれています。

インバウンド実務論

インバウンド実務論」です。この本は「インバウンド実務主任者認定試験」を主催する全日情報学習振興協会が発行している本となります。

この本はインバウンド関連の単語の説明を詳しく書いています。

また、観光の歴史についても説明があります。

僕が試験を受けた際は、この本の文章から歯抜け問題が出題されました。

インバウンドビジネス入門講座 第3版 訪日外国人観光攻略ガイド

インバウンドビジネス入門講座 第3版 訪日外国人観光攻略ガイド」で、これはインバウンドの全体像をわかりやすく説明している本です。

また、やまとごころの村山慶輔氏が著書となっているため、必ず読んだ方がよいです。

なぜなら、村山氏は全日情報学習振興協会が主催するセミナーでも登壇しているためです。

インバウンド実務主任者認定試験公式過去問題集

もし問題形式を試しておきたい人は過去問をまとめた「インバウンド実務主任者認定試験公式過去問題集」を使用してもよいと思います。

しかし、過去問の統計問題に関しては古い場合があるため、必ず注意してください。

また、この過去問題集は実際の試験よりも簡単な問題となっており、過去問やって「余裕じゃん!」みたいに思うと、試験当日に足元をすくわれてしまうので注意しましょう。

僕は全日情報学習振興協会のホームページにあるサンプル問題を事前にチェックしていて「余裕かも!」と思って試験に臨んだら、実際の試験はとても難しかったです。

あとは全日情報学習振興協が主催する試験対策セミナーがありますが、僕自身も一度参加をしてみましたが、過去問題を一緒にやるような内容のため、参加はしなくてもよいと思います。

以上となります。

今回は、「インバウンド実務主任者認定試験」に合格するための勉強法を紹介しました。

試験範囲がとても広く、難易度が高い試験ではありますが、確実に点数を取れるところでしっかりと取れれば、合格できます。

87問も出題されると、数問は超難関問題が入っています。

上記の参考書にも載ってない内容の問題も出ます。

僕が受験した時は、民泊新法の問題やタクシー会社の施策みたいな問題が出ました。

全く分からず、それらの問題は捨てました。

基本問題は所詮1点のため、何問かは捨てても大丈夫です。「確実に点数を取れるところで取る」ということが大切です。

合格目指して頑張ってください!

それでは、良い一日を!

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