旅程管理主任者は国家資格?旅行業務取扱管理者や通訳案内士の違いは?

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旅程管理主任者は国家資格?旅行業務取扱管理者や通訳案内士の違いは? 総合・国内旅行業務取扱管理者

旅行業の資格で旅程管理主任者や総合旅行業務取扱管理者、通訳案内士があるけど、それぞれの違いはなんだろう?全部国家資格なのかな?

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

・旅程管理主任者とは?

・旅程管理主任者と旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士の違いは?

・旅程管理主任者になるにはどんな試験があるの?

こんにちは、ツバサです。

旅行業に関係する資格は主に3つありますが、意外と「旅程管理主任者」「旅行業務取扱管理者」「全国通訳案内士」の違いについては詳しく知られていません。

一般的な旅行会社で働く場合は、「旅程管理主任者」と「旅行業務取扱管理者」の2つを持っておけば十分です。

この記事では、それぞれの資格の違いについて詳しく説明したいと思います。

この記事を書いている人

ブログ運営者のツバサです。次の旅行関係の資格を持っています。

・総合旅行業務取扱管理者

・国内旅行業務取扱管理者

・旅程管理主任者(国内)

・旅行サービス手配業務取扱管理者

・インバウンド実務主任者
・インバウンドビジネスクリエイター

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旅程管理主任者とは?

旅程管理主任者とは、一言で言うと「ツアーコンダクター」です。

添乗員とも言いますが、実際には「ツアーコンダクター」という表現を使います。

旅行会社で働くと「T/C(ティーシー)」という表現をよく使いますが、それは「Tour Conductor」のそれぞれの単語の頭文字を取った略語です。

旅程管理主任者の職務はというと主に旅程の管理になります。

旅程管理とは、添乗員の仕事をイメージするとわかりやすいです。

旅程管理主任者の職務の例

・旅程のスケジュールの管理をする

・参加者の安全の管理をする

・交通機関や各種施設との調整をする

・参加者を楽しませる演出をする

もちろん、旅行計画でトラブルが発生した場合は、その対応もしなければなりません。

旅程管理主任者には2種類あります。

旅程管理主任者の種類

・国内旅程管理主任者
日本国内のツアーの旅程管理を行う。

・総合旅程管理主任者
海外のツアーの旅程管理を行う。

上記のように国内と海外で資格が分かれています。

総合旅程管理主任者については、国内ツアーの旅程管理をすることも可能です。

旅程管理主任者の資格は国家資格ではなく、公的資格(準国家資格)となります。

旅程管理主任者と旅行業務取扱管理者、通訳案内士の違いは?

旅行業の資格には主に3つの資格があります。

旅行業の主な資格

・旅程管理主任者

・旅行業務取扱管理者

・全国通訳案内士

この3つの資格の職務の違いを見ていきましょう。

旅程管理主任者

旅程管理主任者

旅程管理主任者のイメージ

旅程管理主任者は、主に旅行会社が企画するツアーの旅程管理を行うことが職務に当たります。

ツアーの集合場所からツアー終了場所まで同行し、ツアーが円滑に進むように関係各所と連携し、参加者の安全管理を行わなければなりません。

旅程管理主任者のイメージしやすい例が、観光地に行くと団体ツアーの先頭に旗を持った人をよく見かけますが、その人が旅程管理主任者です。

■ 旅程管理主任者
名称(日本語) 【国内の場合】
国内旅程管理主任者
【海外の場合】
総合旅程管理主任者
名称(英語) Certified Tour Conductor
資格の種類 準国家資格(公的資格)
職務 旅行会社が実施するツアーの旅程の管理

旅行業務取扱管理者

旅行業務取扱管理者

旅行業務取扱管理者のイメージ

旅行会社を運営するに当たって、営業所ごとに必ず旅行業務取扱管理者の資格保有者を1名選任しなければなりません。

取り扱う旅行が国内旅行と海外旅行の業務範囲により、国内旅行業務のみを取り扱うことができる国内旅行業務取扱管理者海外及び国内の旅行業務を取り扱うことができる総合旅行業務取扱管理者の2種類の資格があります。

総合旅行業務取扱管理者の国家試験では、全科目受験の場合の合格率は10%前後の難関の国家試験となっています。

■ 旅程業務取扱管理者
名称(日本語) 【国内の場合】
国内旅行業務取扱管理者
【海外の場合】
総合旅行業務取扱管理者
名称(英語) 【国内の場合】
Certified Domestic Travel Service Manager
【海外の場合】
Certified General Travel Services Manager
※Managerの代わりにSupervisorを
使うこともあります。
資格の種類 国家資格
職務 旅行業務の一定の管理及び監督業務を行う
旅行業務取扱管理者の職務
  1. 企画旅行の旅行計画の適正な作成
  2. 料金表の掲示
  3. 旅行業約款の掲示
  4. 取引条件の説明
  5. 契約書面の交付
  6. 適正な広告の実施
  7. 旅程管理のための必要な措置:旅程管理業務を行う主任の者を通じた管理・監督
  8. 旅行に関する的確な苦情処理
  9. 契約内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管
  10. 上記に掲げるもののほか、取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するため必要
    な事項として観光庁長官が定める事項

全国通訳案内士

全国通訳案内士

全国通訳案内士のイメージ

全国通訳案内士は、報酬を得て、訪日外国人に対して外国語を使って旅行の案内をすることが職務となります。

全国通訳案内士は高度な外国語が必要となり、旅行業の中では最難関の国家資格です。

外国語の種類は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語となっています。

■ 全国通訳案内士
名称(日本語) 全国通訳案内士
名称(英語) National Government Licensed Guide Interpreter
資格の種類 国家資格
職務 報酬を得て通訳案内をする

旅程管理主任者と全国通訳案内士の違いは?

旅程管理主任者と全国通訳案内士の違いを理解している人は意外と少ないです。

旅程管理主任者=旅行会社が実施するツアーの旅程の管理(添乗員)

全国通訳案内士=報酬を得て通訳案内をする(観光ガイド)

つまり、どちらも旅行者と接点を持つことは同じです。

どのような場合にどの資格が必要になるのかは、次のようなイメージです。

必要な資格
  • 旅行者のツアーに同行する場合
    ⇒旅程管理主任者
    例)河口湖日帰りツアーに同行する


  • 観光地で観光案内をする
    ⇒全国通訳案内士
    例)大阪城を観光案内する

  • 観光地から次の観光地へ移動して観光案内する
    ⇒全国通訳案内士+旅程管理主任者
    例)大阪から京都への日帰りツアーの観光案内をする

つまり、全国通訳案内士の資格を所持していたとしても、ツアーで旅行者に同行する場合は、「旅程管理主任者」の有資格者でなければならないということになります。

そのため、全国通訳案内士の資格を持っている人でも併せて旅程管理主任者の資格を取得している人はとても多いです。

旅程管理主任者になるにはどんな試験があるの?

旅程管理主任者は公的資格の準国家資格です。

そのため、資格取得のための試験は旅行業務取扱管理者や全国通訳案内士に比べたら、とても簡単です。

資格取得のための流れは次の通りです。

資格取得までの流れ
  1. 観光庁長官登録研修機関が行う旅程管理研修を受ける。
    国内旅程管理主任者の場合は2日間の講義
    ※法令、約款、添乗業務
    総合旅程管理主任者の場合は3日間の講義
    ※法令、約款、添乗業務、語学(英語)

    筆記試験は60%以上で合格
    ⇒旅程管理研修証明書を取得

  2. 添乗実務研修を受ける。
    国内旅程管理主任者の場合は国内日帰りバスツアー
    総合旅程管理主任者の場合は海外ツアー

    添乗実務研修後、添乗報告書などを作成して課題提出
    ⇒実務経験修了証

上記の通り、まずは研修期間や認定されている資格学校で法令や約款、添乗業務の基礎知識の講義を受けなければなりません。

総合旅程管理主任者の場合は、さらにプラスして語学(英語)も必要となります。

それぞれ筆記試験があり、法令&約款の試験で60%以上添乗業務(総合の場合はプラス語学)の試験で60%以上の点数を取らなければなりません。

60%以上の点数が取れれば、旅程管理研修証明書を取得できます。

その後、添乗実務研修を受けることになります。

添乗実務研修では、国内であれば日帰りのバスツアーの添乗業務を体験します。

添乗実務研修の内容

・集合場所での受付け

・バスドライバーとの打ち合わせ

・バス車内の座席表の作成

・昼食のレストランへの人数報告

・バス車内でのアナウンス

・観光地での誘導

・レストランや施設での支払い

・お土産の車内販売

総合旅程管理主任者の場合は、海外ツアーとなるため、飛行機のチェックインの手続きやホテルでのチェックインの手続きなどがあります。

添乗実務研修を終えると、添乗報告書の作成等を行い、課題提出があります。

それに合格すれば、実務経験修了証を取得できます。

その後、派遣会社や旅行会社に所属すれば、その会社から「旅程管理主任者証」を発行されます。

※旅程管理主任者証は所属会社から発行します。

筆記試験はきちんと講義を聞いていれば簡単ですし、添乗実務研修もしっかりと学べば課題もすぐにできます。

以上となります。

旅程管理主任者と旅行業務取扱管理者や全国通訳案内士との違いは理解できましたか?

それぞれの違いをしっかり覚えておきましょう!

それでは、良い一日を!