世界遺産のオカバンゴデルタに行きたいけど、日本にはあまり情報がなくて詳しく知ることができないな。。。旅行会社の人もオカバンゴデルタに行ったことのある人がとても少ないし、どうしよう。。。
この記事は、そんな疑問に答えます。
- ボツワナのオカバンゴデルタへの行き方は?
- ボツワナのオカバンゴデルタのベストシーズンは?
- ボツワナのオカバンゴデルタのサファリやモコロは?
- ボツワナのオカバンゴデルタの宿泊や食事は?
- ボツワナのオカバンゴデルタでのお金やクレジットカードは?
こんにちは、ツバサです。
ボツワナのオカバンゴデルタはアフリカ旅行に何度も行っている人が最後に目指す目的地として有名で、旅行会社で働いている人でさえ、行ったことがある人はとても少ないです。
そのオカバンゴデルタは世界遺産の記念すべき1000件目に登録された世界最大の内陸デルタです。アンゴラから流れてくる川の水がオカバンゴデルタのエリアに流れ込み、大きな湿地帯を作り出します。
水があるところに動物が集まるということで、ビッグ5(ライオン、ヒョウ、サイ、バッファロー、象)の動物はもちろん、たくさんの動物を見ることができます。
そんなオカバンゴデルタの詳細な情報は日本ではあまり見かけません。
この記事ではそんなオカバンゴデルタについて詳しく解説したいと思います!
ボツワナのオカバンゴデルタへの行き方は?
オカバンゴデルタに行きたいと思っても、日本からはどうやって行くのかという疑問を持つ人も多いはずです。
僕自身がオカバンゴデルタに行った際は、次のようなルートで行きました。
往路 | |
シンガポール航空 | 日本~シンガポール~ヨハネスブルグ |
南アフリカ航空 | ヨハネスブルグ~ヴィクトリアフォールズ |
陸路 | ヴィクトリアフォールズ~カサネ |
セスナ機 | カサネ~オカバンゴデルタ |
復路 | |
セスナ機 | オカバンゴデルタ~マウン |
エアリンク | マウン~ヨハネスブルグ |
シンガポール航空 | ヨハネスブルグ~シンガポール~日本 |
往路はヴィクトリアフォールズとチョベ国立公園に行きたかったこともあり、南アフリカからジンバブエとザンビアを経由してボツワナに入りました。チョベ国立公園のあるカサネからはセスナ機でオカバンゴデルタへ飛びました。
復路はオカバンゴデルタからマウンまでセスナ機で移動し、エアリンク(南アフリカ航空との共同運航便)にてヨハネスブルグまで戻り、シンガポール航空にて日本へ帰国しました。
オカバンゴデルタに行く人は基本的にはセスナ機を使って空路で行く人がほとんどです。
マウン空港やカサネ空港から利用するセスナ機は?
オカバンゴデルタに行く際のセスナ機ですが、航空会社はいくつかあります。現地の高級ロッジで働く人や旅行関係者の話では、「Mack Air(マックエアー)」が一番信頼でき、飛行機もきれいという話でした。僕自身もマックエアーを使いましたが、とても快適なフライトでした。
マックエアーの機体は11人乗りとなります。最前列のシートに座れば、パイロットが操縦しているところを目の前で見ることができます。(飛行機好きにはたまらない!)
マックエアーが就航しているオカバンゴデルタ内は次のマップの通りです。
オカバンゴデルタのエリアでは約40カ所のエアストリップへ就航しています。
なぜこれだけの数のエアストリップがあるかというと、オカバンゴデルタ内には「モレミゲームリザーブ」という動物保護区やたくさんのプライベートコンセッション(私有地)があり、それぞれのエリアにはロッジが点在し、ロッジごとに使用しているエアストリップが異なるためです。
セスナ機に関していくつか注意が必要です。
例えば、チョベ国立公園のあるカサネ空港からオカバンゴデルタのいずれかのエアストリップに行く場合、マックエアーを利用しますが、直行便ではない可能性が高いです。オカバンゴデルタ内のいくつかのエアストリップを経由する場合がほとんどとなります。
僕自身もカサネ空港からオカバンゴデルタのエアストリップに行く際に3カ所の経由をしました。またオカバンゴデルタからマウン空港へ向かい際は4カ所の経由をしました。移動時間は最長で2時間ほどとなります。
基本的にセスナ機のフライトスケジュールは搭乗日の前日の午後に決まります。その際はどこを経由するのかまではわかりません。そのため、搭乗日にどこを経由していくかを知ることになります。
ここで問題です。エアストリップは草原の中にある滑走路となりますが、ほとんどのエアストリップにはトイレがありません。そのため、経由地のエアストリップでトイレに行きたいとなった場合、そのエアストリップにトイレの施設がなければ青空トイレとなります!(トイレットペーパーは常にカバンの中に入れておきましょう)
- セスナ機は直行便ではなく経由便が多い。
- フライトスケジュールは前日に決定する。
- どこを経由するかは当日にわかる。
- エアストリップにはトイレがないことが多い。(青空トイレ)
ボツワナのオカバンゴデルタのベストシーズンは?
オカバンゴデルタに旅行を計画しようと思っても、いつの時期がベストシーズンなのかを把握しておきたいものです。また、アフリカ旅行は費用も高くつくため、できる限り旅行費用を抑えることができるシーズンも知っておきたいものです。
それでは、ベストシーズンや旅行費用をリーズナブルにできるシーズンを見ていきましょう。
オカバンゴデルタのベストシーズンは6月~9月
オカバンゴデルタの気温や降水量は次の通りです。
日本の夏場に当たる6月~8月は、ボツワナでは冬に当たるため、日中は25度前後までしか上がらず、朝や夜は一桁まで気温が下がります。また、その時期は乾季のシーズンに当たるため、雨がほぼ降りません。
一方で日本の冬場のシーズンでもある12月~2月は、ボツワナは真夏となります。また、降水量も上がるため、雨季のシーズンとなります。
旅行のベストシーズンは、乾季のシーズンでもある6月~9月がベストシーズンとなります。その時期が一番動物を見ることができ、オカバンゴデルタの名物でもある「モコロ(小船でサファリ)も体験することができます。
旅行費用を抑えるなら11月から3月
旅行の費用を抑えたいなら、11月から3月をお勧めします。
11月から3月は雨季のシーズンに当たるため、オカバンゴデルタにある高級ロッジの料金が安くなります。ロッジによっては繁忙期の料金に対して半額くらいになる時もあります。
アフリカ旅行の場合、その金額の差は旅行代金に10万円、20万円と反映してきます。
僕自身がアフリカ旅行をしたのは、1月下旬から2月上旬でした。雨季のシーズンと言っても、ゲームドライブ中にスコールが1回降った程度でした。温暖化の影響もあり、今年は時に雨が少ないと現地の人達は話していました。
雨季のシーズンは高級ロッジが安くなるというメリットはありますが、雨が降るとアクセスできないエリアも多少出てくるため注意が必要です。
10月は通年を通しても一番暑い時期になります。熱中症には気を付けなければなりません。
ボツワナのオカバンゴデルタのサファリやモコロは?
エリアによって異なるゲームドライブ
オカバンゴデルタでは、様々なサファリを体験することができます。
そのサファリのポイントとなるのは、サファリを行う場所です。
オカバンゴデルタ内には主に2つのエリアがあります。
- モレミゲームリザーブ(動物保護区)
- プライベートコンセッション(私有地)
上記のマップのようにオカバンゴエリア内は区画されており、それぞれのエリアによって体験できるサファリが異なります。
例えば、モレミゲームリザーブは動物保護区になるため、日中のゲームドライブのみを体験することが可能です。また、動物が出没した際にはオフロードドライブも可能となります。
一方でプライベートコンセッションのエリアでは、日中のゲームドライブはもちろん、夜のゲームドライブやオフロードドライブ、ブッシュウォークも可能となります。
このように同じオカバンゴデルタのエリアにあっても、そのエリアが動物保護区なのか、プライベートコンセッションのエリアなのかで体験できるサファリが異なります。
詳しくは関連記事をご覧ください。
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オカバンゴデルタではどんな動物が見れるの?
記念すべき1000件目の世界遺産登録をされたオカバンゴデルタでは、実際どんな動物が見れるのかが気になります。
僕自身の体験では、オカバンゴデルタ内にあるモレミゲームリザーブに1泊2日で宿泊した際に2回のゲームドライブでビッグ5を見ることができました。奇跡でしょうか。
一般的には次の動物が見れると言われています。
ライオン | 〇 | 象 | 〇 |
チーター | 〇(激レア) | キリン | 〇 |
レオパード | 〇 | バッファロー | 〇 |
ハイエナ | 〇 | カバ | 〇 |
ワイルドドッグ | 〇 | シマウマ | 〇 |
シロサイ | 〇(激レア) | ワイルドビースト | 〇 |
クロサイ | 〇(激レア) | クドゥ | 〇 |
つまり、オカバンゴデルタには本当にたくさんの種類の動物がいるということです。
小舟に乗って湿地帯を巡るモコロとは?
オカバンゴデルタに旅行に行きたいという人のほとんどの人が、この「モコロ」の体験が旅行の目的の一つになっています。
「モコロ」って何?と疑問に思いますが、モコロとはオカバンゴデルタのエリアで伝統的に使われている小舟のことです。とても小さな船で本当に水面ギリギリのところを漕いで行くため、動物目線で楽しむことができます。
大きな動物を見るというよりも、水場に生息する小動物などを見ます。
このモコロはもちろん湿地帯に水がないと体験できません。僕がボツワナに行った1月下旬~2月上旬は残念ながら水がなく、モコロを体験することができませんでした。
モコロを体験したい!と強く願っている人は、6月下旬から9月下旬の間にオカバンゴデルタに行くことをお勧めします。
ボツワナのオカバンゴデルタの宿泊や食事は?
ボツワナ旅行を検討している時にやっぱり気になるのは現地の宿泊先や食事です。
何にもない大草原のところにある宿泊施設ってどんなレベル?アフリカの食事って日本人の口に合うのかな?など、心配は尽きません。
結論から言うと、オカバンゴデルタにある宿泊施設は高級ロッジが多く、客室もデラックスクラスのホテル並みです。食事に関しても3コース(前菜、メイン、デザート)などが多く、肉料理もあれば、ベジタリアン用の料理も用意しているところがほとんどです。
例えば、実際に僕自身が宿泊したオカバンゴデルタにある高級テント「Sanctuary Stanley’s Camp」を見てみましょう。外観は本当にテントです。しかし、内装はというとデラックスクラスのホテル並みのきれいさです。
食事も見ていきましょう!欧米からの観光客が多いということもあり、食事もしっかりしています。現地滞在中は3食しっかり食べてしまい、お腹を壊すこともありませんでした。
個人的に肉料理が好きなのですが、ビーフステーキ以外にもアフリカならではのインパラのステーキなどもありました。
ボツワナのオカバンゴデルタでのお金やクレジットカードは?
ボツワナのオカバンゴデルタに旅行に行く際、お金やクレジットカードについても気になります。
結論から言うと、次の通りです。
- 現金はチップ用のみでオッケー
- チップの相場は1人1日10ドル
- クレジットカードはVISAカードかMASTERカードのみ
オカバンゴデルタで使う現金は基本的にチップのみ
オカバンゴデルタにある高級ロッジに宿泊していると、食事は3食付いており、ソフトドリンクやローカルビールも無料で含まれています。
そのため、現金で何かを購入することはありません。
現金を使うタイミングは、チェックアウトの際にチップを渡すのみとなります。
チップの渡し方は、ほとんどのロッジには客室にチップ用の封筒が置いてあります。その封筒に1人当たり1日10ドル、もし2泊3日滞在したのであれば、10ドルx3日間の30ドル、もし2人であれば60ドルを封筒に入れて、ロビー周辺に置いてあるチップボックスに封筒を入れる流れとなります。
日本人はチップの習慣がありませんが、郷に入れば郷に従えということで、ホテルサービスやガイドに満足した場合はチップを入れましょう!
クレジットカードはブランドに注意
ボツワナに旅行に行った際、例えば、宿泊先で有料のプレミアムワインを飲んだり、ロッジ内のブティックショップでお土産を購入したり、あるいはホテルが主催するツアーやアクティビティを追加で申し込んだりした場合は、基本的にはカード精算をします。
しかし!ボツワナで使用できるクレジットカードは「VISAカード」あるいは「MASTERカード」のみと考えておいた方がよいです。やっぱりなんだかんだ言って、VISAカードが最強ですね。
僕自身、JCBカードも持っていますが、全く使えませんでした。また、アメックスカードもほとんど使えません。
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以上となります。
ボツワナのオカバンゴデルタはいかがですか?一生に一度でもオカバンゴデルタに行くことができて、本当によかったなと思っています。広大な大地とたくさんの動物と向き合えて、本当に世界観が変わる旅となりました。
それでは、良い一日を!
アフリカのエアストリップは、セスナ機が離着陸できるように広大な草原の中に滑走路だけを整備した飛行場。
エアストリップの滑走路