中山道の木曽路の観光ルートで妻籠宿と馬籠宿の間にある馬籠峠がとっても大変って聞いたけど、どうなんだろう。馬籠峠の山道の写真を見てみたいし、実際に歩いた人の感想聞きたいな?
この記事は、そんな疑問に答えます。
ツナグ旅では中山道の人気の木曽路ルートを5記事にわたって紹介しています。
- 南木曽駅~妻籠城跡~妻籠宿
- 妻籠宿の散策
- 妻籠宿~男滝~女滝~一石栃立場茶屋
- 一石栃立場茶屋~馬籠峠~県境~馬籠宿
- 馬籠宿~中津川駅
この記事では(4)を紹介しています。
こんにちは、ツバサです。
中山道の木曽路ルートの中でも難所の1つと言われているのが「馬籠峠」です。
妻籠宿と馬籠宿を行き来するには、標高790メートルもある馬籠峠越えをしなければなりません。
この記事では、一石栃立場茶屋(いちこくとちたてばちゃや)から馬籠宿までの中山道を紹介します。
一石栃立場茶屋から標高790メートルの馬籠峠越えて馬籠宿まで歩く!
南木曽駅から一石栃立場茶屋まで約8キロ歩いてきました。
馬籠宿まであと残り4キロ弱となります!
一石栃立場茶屋は本当に絶妙な位置にあり、妻籠宿から馬籠宿に向かう時は馬籠峠の手前、馬籠宿から妻籠宿に向かう時は馬籠峠を越えた後にあります。
馬籠峠を上る前に体を休める、馬籠峠を越えた後に体を休める、そんな使い方ができる一石栃立場茶屋です。
一石栃立場茶屋で温かいおもてなしを受けてひと休みしたら、頑張って山道を歩いて行きましょう。
一石栃立場茶屋から馬籠宿までは、次の見どころがあります。
- 長野県と岐阜県の県境
- 峠の集落
- 十返舎一九の歌碑
- 馬籠陣場上展望台
- 高札場
それでは、一石栃立場茶屋から馬籠峠を越えて馬籠宿まで紹介していきます。
一石栃立場茶屋~馬籠峠~県境~馬籠宿
- 一石栃立場茶屋から出発します
一石栃立場茶屋でひと休みしたら、力を振り絞って山道を歩いて行きます。
一石栃立場茶屋から近いところはまだ道が綺麗ですが、その先は上り坂が続き、険しい山道が続きます。
特に馬籠峠の頂上付近になると道が荒く、雨上がりの時には十分に気を付けなければなりません。
上り坂が続くので足がつりそうになりました。
あまり無理せず、疲れたら立ち止まって足を休めましょう。
標高777メートルのところには熊ベルがあるので、しっかりと大きな音が出るように鳴らします。
熊ベルに標高777メートルだけに「ラッキーポイント」って書かれていたんですが、疲れ切っている時にこの明るいメッセージにはさすがに笑いました。
さらに山道を進むと木が道を遮っているところもあるので気を付けましょう。
- 石畳の道に差し掛かったら頂上が近いです
山道を上り続けると石畳の道になり、その石畳の道の先が馬籠峠の頂上です!
頂上には、木の看板に標高790メートルと書かれています。
忘れずに記念撮影しましょう!
たかが標高790メートルですが非常に大変な山道でした。
改めて、江戸時代の人が江戸から京都を何日もかけて歩いたというのは、想像できないくらいの大変さと感じます。
また、その隣には峠の茶屋があるのでひと休みしましょう。
僕は峠の茶屋でラムネを2本飲みました。
この地点で馬籠峠まではあと2.2キロになります。
- 長野県と岐阜県の県境を見よう
峠の茶屋でひと休みしたら、県道沿いを歩いて行きます。
少し歩いたところには長野県と岐阜県の県境があり、コンクリートの壁に白いプレートで県境と書かれています。
ここでも記念撮影を忘れずに!
- 県道から峠の集落へ
県道を歩いていると分かれ道になり、峠の集落へ続く道へ進んでいきます。
ガードレールの横には「熊出没注意」の黄色い看板がありました。
峠の集落は岐阜県になりますが、集落内の道が綺麗に整備されており、桜の花びらが敷き詰められているような道路になっていました。
- 十返舎一九の歌碑を見学
峠の集落を歩いていると、右手に休憩所が見えてきます。
その休憩所の前には十返舎一九の歌碑があるので見学しましょう。
十返舎一九は江戸時代後期の絵師で「東海道中膝栗毛」の作者です。
その十返舎一九が「続膝栗毛」の執筆の際に中山道を歩き、馬籠峠の手間にある茶屋で栗おこわを食べた時に「渋皮の向けし女は見えねども栗のこはめしここの名物」と詠んだと言い伝えられています。
十返舎一九は中山道の旅をして「木曽街道中膝栗毛」を書きました。
- 下り道と最後の上りの階段
コンクリートの道や石畳の道が続きます。
緩やかな下り坂なので歩きやすく、馬籠宿が近づいてきているのが実感できます。
道路が整備されているエリアですが、熊ベルがあったので油断しないようにしっかりと音を鳴らします。
この熊ベルが最後の熊ベルでした。
しかし、馬籠宿までずっと下り坂と思っていたら、最後に上りの階段がありました。
この上りの階段は本当に足にきました。
- 馬籠陣場上展望台からの絶景を楽しむ
最後の階段を上りきったら、目の前には開けた景色が見えます。
遠くに見える山の稜線がとてもきれいで、一気に疲れが吹っ飛びました!
少し下っていくと馬籠陣場上展望台があります。
馬籠陣場上展望台は馬籠宿の一番上に位置する展望台で、展望台からは標高2,191メートルもある恵那山を見ることができます。
- 高札場が見えたら馬籠宿に到着!
馬籠陣場上展望台で景色を満喫したら、下り坂の道を進んでいきます。
下り道の途中に高札場があり、その高札場が馬籠宿の入口のようなイメージです。
高札場のちょっと先には道を横断する道路があり、その道路を渡ると馬籠宿の中心エリアに続いていきます。
これで南木曽から妻籠宿、そして馬籠宿までの中山道を踏破です!
一石栃立場茶屋から馬籠宿までは約1時間で歩きましたが、本来は1時間30分前後かかると思います。
以上となります。
今回は中山道ウォーキングの一石栃立場茶屋~馬籠峠~県境~馬籠宿までの見どころを紹介しました。
次の記事では、馬籠宿の見どころと馬籠宿から中津川駅までの移動について紹介したいと思います。
それでは、良い一日を!
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