旅行会社と旅行メディアの情報発信の差について考える

旅行会社と旅行メディアの情報発信の差について考える旅行会社&旅行業界

旅行情報を探す時はホテルのオンライン予約サイトの情報をよく見るけど、旅行会社の情報って最初に見ないよね。なんでだろう。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容
  • 旅行会社の情報発信はどんなもの?
  • 旅行メディアの情報発信はどんなもの?
  • 今話題のゼロクリックサーチとは?
  • 旅行会社の社員が情報発信についてやるべきこと

こんにちは、ツバサです。

旅行情報を探している時、インターネットで検索をすると思うのですが、どのサイトをよく見ますか?

旅行といえば旅行会社!じゃあ、旅行会社のホームページを見よう!」ってなる人は、意外と少ないと思います。

なぜなら、旅行情報をたくさん載せている媒体は旅行会社のホームページではないからです。

おそらくグーグルで検索する人は、LINEトラベルの旅行メディアだったり、じゃらんの旅行メディア、その他ホテル予約サイトや旅行メディアのサイトで旅行情報を調べていると思います。

この記事では、そんな旅行情報について、旅行会社と旅行メディアの情報発信の差について書きたいと思います。

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旅行会社の情報発信はどんなもの?

旅行会社 情報

旅行者の旅行情報の収集はインターネットを利用する割合が7割以上を占めているというデータがあります。

そして、インターネットで情報収集をする人の約5割が宿泊予約サイトや旅行情報サイトから情報を得ています。(旅行会社のサイトは約3割です)

先日、旅行会社大手のJTBが「コロナ禍の生活におけるインターネットやSNSからの“情報”に対する意識と旅行」に関する意識調査を実施しました。

そのデータを引用すると、オンライン専門の宿泊予約サイトの情報が28.6%、一方で旅行会社の情報は10.2%と3倍もの開きがあります。

旅行会社 情報

出典:報道資料より

このように現在の旅行会社は情報弱者になっているのがわかります。

観光地などの情報をインターネットで検索をすると、旅行メディアやOTA(ホテル予約サイト)のランキング記事などが上位表示されていることが多く、それらの記事は画像を多く使い、観光地や宿泊施設の情報を網羅しています。

これらは検索結果に上位表示されるためにSEO対策を含んだ記事構成を考えていることが多く、記事内に書かれている情報の内容はガイドブックに掲載されているような内容と同じようなものが多いです。

一方で旅行会社のサイトはというと旅行メディアの情報掲載量に比べると非常に少ないです。(ここではツアー商品は情報に含んでいません)

例えば、メタサーチ(比較サイト)でツアー検索をした際に目に留まったツアー商品の旅行会社が気になり、公式サイトを確認してみると旅行情報がほとんど掲載されていなかったり、サイト自体のメンテナンスがされておらず、旅行へのワクワク感が少しトーンダウンしてしまうことはありませんか?

旅行者が旅行情報を探す際に旅行会社のサイトを一番に使っていないという事実は、旅行企画に長年携わっていた私にとっては、旅行会社の立ち位置が大きく揺らいでいると感じています。

また、旅行会社が旅行情報の発信を率先して行わないといけないとも思っています。

旅行会社のサイト内に旅行情報が増えない理由はいくつかあります。

旅行会社のサイトの現状
  1. サイト自体がコーポレートサイト寄りに作られている
  2. 旅行情報だけを利用されると思っている
  3. 旅行情報の収集自体ができていない
  4. 旅行情報のデータ作成を営業スタッフが兼任している
  5. 情報のアップデートや管理ができない

中小旅行会社に関しては、特に④や⑤が多い印象です。

ホテルや観光地の特集ページを作っても作ること自体がゴールになってしまい、その後の情報管理ができていないことが多くあり、もしアップデートや管理を半年等のタームで定期的に行わなければ、古くなった情報を旅行者に与えてしまう可能性が高く、クレームになってしまうこともあります。

このように旅行会社自体が旅行情報を積極的に行っていないことがわかります。

旅行メディアの情報発信はどんなもの?

旅行メディアの情報発信を詳しく見ていきましょう。

例えば、ハワイに旅行に行きたくて観光地情報を知りたいと思った時にグーグルで「ハワイ 観光地 おすすめ」と検索したとします。

旅行会社 情報

検索順位1位はホテル予約サイトの「楽天トラベル」、2位は旅行メディアの「Rtrip」、3位は旅行メディアの「Mapple」、4位は日本航空が運営する旅行メディアの「OnTrip」、5位はHISのホームページ、6位が旅工房のホームページ、7位がJTBのホームページ、8位が旅行メディアの「旅チャンネル」、9位がメタサーチの「LINEトラベル」、10位がメタサーチの「4travel.jp」となっています。

旅行会社で検索結果1ページ目に表示されているのは、HIS、旅工房、JTBのみでした。

このように上位表示されているのはホテル予約サイトや旅行メディアとなっており、旅行者が情報をインターネットで旅行情報を探す際にホテル予約サイトや旅行メディアを一番に使っているというのが理解できます。

ホテル予約サイトや旅行メディアがどのように旅行情報を発信しているのかというと、旅行に精通したライターに記事作成を外注しており、大量に記事の掲載を行っています。

いろんな旅行関連の検索キーワード、例えば「都市名+観光地」などを検索してみるとホテル予約サイトや旅行メディアが上位表示することがほとんどです。

大量に記事をインターネット上に掲載し、SEO対策をしていくことで、圧倒的に旅行会社よりも情報発信の量が多くなっています。

今話題のゼロクリックサーチとは?

少しは話はそれますが、Webマーケティングを勉強していれば、最近話題になった「ゼロクリックサーチ」について知っている人がいるかもしれません。

2年前程から「ゼロクリックサーチ」という言葉をよく聞くようになりましたが、ゼロクリックサーチとはユーザーが検索エンジンで何かを検索した際に検索結果に表示されたウェブサイトをクリックしないという検索行動の1つです。

例えば、Googleで「明日 天気」と検索すると検索結果画面で明日の天気予報が表示され、「1ドル いくら」と検索すると現在の為替相場の価格が表示されます。

検索結果に表示された各ウェブサイトをクリックすることなく情報を知ることができるため、その時点で検索行動を終えるということになります。

(※検索キーワードにより検索行動は変わり、ユーザー行動も変化しているため、悲観的な側面だけではありません)

アメリカでゼロクリックサーチの記事が発表され、ユーザーの3分の2がゼロクリックサーチをしているというデータが公表されました。

旅行ブログを運営している私にとってはとても興味のある内容で、この記事はWEBマーケティングの界隈でも話題になりました。

(※Googleは2日後に反論記事を発表しています。)

発表された記事では次のようなデータが掲載されています。

旅行会社 情報

旅行会社 情報

出典:Rand Fishkin「In 2020, Two Thirds of Google Searches Ended Without a Click

このようなWEBマーケティングの情報にもアンテナを張っておくと旅行情報を発信する際にとても役に立つので、是非これを機会に情報のアンテナを張ってみましょう。

旅行会社の社員が情報発信についてやるべきこと

旅行会社 情報

旅行会社が情報発信についてやるべきことは3つです。

情報発信でやるべき3つのこと
  • 旅行メディアなどの情報発信のプラットフォームを持つこと
  • 情報発信の更新頻度を落とさないこと
  • 旅行のホテルや観光地のマイナス情報とその解決策や対応策を積極的に発信すること

この3つが旅行会社の情報発信で大事なことです。

旅行会社でも旅行メディアのように情報発信を積極的に行っているところもあります。

例えば、旅行メディアを運営している旅行会社がありますが、このコロナ禍でも更新頻度を落とさずに記事を投稿しています。

どのように更新頻度を保っているのかというと営業スタッフに記事を書かせるのではなく、旅行に精通したライターを雇用、または外注しており、投稿記事のスケジュール管理も行っています。

時にはライターを旅行地に派遣し、リアルな情報収集を行っていることもあります。

今まで記事データを作っていた営業スタッフが監修という立場になれば、記事の質も落ちず、営業スタッフ自身の作業の負担も大きく減らすことができます。

また、旅行メディアの記事内にツアーのリンクを貼ることで、実際にツアーの集客ができている旅行会社もあります。

これは運営してる旅行メディアが検索結果に上位表示されることで、リスティング広告の費用を減らすことにつながっています。

どのような旅行情報を発信していけばよいのかというと、旅行会社だからこそできる内容を発信することです。

ホテル予約サイトや旅行メディアのサイトでは、マイナスの情報を書けませんが、旅行会社であればマイナス面も書いた上でどう対応するのかを書くことができます。

先日、旅行アプリを開発している方とお話をする機会があり、「旅行会社の人は一般の旅行者とは全く違う視点で旅行記事を書いていて感心しました」と言われた出来事がありました。

これは日々旅行の問い合わせを受け、旅行者から膨大な質問を頂き、1つ1つ調べて回答をしていく経験や実際に現地へ足を運んで視察している経験が記事の内容に表れていたのではと思っています。

実際に旅行者から届く質問には、旅行情報サイトを見てもわからない内容の質問が多く、現地を知っている人にしかわからないことが多いです。

これはリアルな旅行体験が書かれている旅行記のページビュー(PV)が多いことにも関連しています。

ゼロクリックサーチからも学べるようにユーザーの行動も日々変化しているため、公式サイト以外にも自社の旅行メディアやSNS、YouTubeなど、複数の導線を持つことは大事です。

情報発信の見直しやサイトに掲載している内容のアップデートに取り組んでみましょう。

このように旅行会社が率先して旅行情報を発信していくことで、本来あるべき立ち位置を奪還できると思っています。