旅行が好きで旅行会社に入社したけど、ツアープランナーになるには何か資格が必要なのかな。。。ツアープランナーになるための準備をしたいけど、何かお勧めの本はあるかな。。。
この記事は、そんな疑問に答えます。
✔ 本記事の内容
- ツアープランナーの仕事内容
- ツアープランナーが必要な資格とは?
- ツアープランナーが必要な英語力とは?
- ツアープランナーが読むべき書籍とは?
こんにちは、ツバサです。
僕自身、旅行会社に入社して海外旅行の「ツアープランナー」にずっと携わってきました。旅行の企画はもちろん、航空券やホテルなどの旅行素材の仕入れやカウンターセールスなども並行して行ってきました。
僕自身はツアープランナーになるにあたって、特に資格は持っていませんでした。今持っている旅行業関連の資格は、一般財団法人の全日本情報学習振興協会が発行している「インバウンド実務主任者」と「インバウンドビジネスクリエイター」の2つのみです。海外旅行のツアープランナーなのに持っている資格は国内のインバウンド。。。インバウンドブームに乗っかった形です。。。
※全日本情報学習振興協会・インバウンド実務主任者の詳細はこちらから。
あとは英語の資格をいくつか持っている程度です。
それでもツアープランナーとして第一線で仕事をしてきました。
この記事では、自らの経験を元に「ツアープランナーの仕事内容」や「ツアープランナーに必要な資格とは?」などを詳しく解説したいと思います。
ツアープランナーの仕事内容
旅行会社の「ツアープランナー」のイメージと言えば、「ツアーを作る」と思われがちですが、実はそれだけではありません。
ツアープランナーの業務内容は主に次の通りです。
- 他社のツアー販売状況の確認(価格、航空会社、ホテル、観光内容など)
- メタサーチエンジン(トラベルコなど)の販売状況の確認
- 航空仕入れ(航空会社との料金交渉など)
- ホテル仕入れ(ホテルとの料金交渉など)
- 観光地の調査(観光コースや距離感、移動手段など)
- 観光省との商談
- ウェブサイトの特集データの作成
- ブローシャー(紙パンフレット)の作成
- 販売店舗への勉強会
業務の詳しい内容は別記事で詳しく書いていますのでご覧ください。
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ツアープランナーが必要な資格とは?
「ツアープランナー」になるために資格が必要かどうかと聞かれたら、基本的には資格は必要ありませんと答えます。
国家資格の「総合旅行業務取扱管理者」が必要ではないですか?と聞かれますが、ツアープランナーには特にそれも必要ありません。
総合旅行業務取扱管理者の資格は、例えば、旅行会社を設立したり、支店を開設したりする際に総合旅行業務取扱管理者の資格を持っている社員を選任しなければならないため、その時に必要となります。
どうしても総合旅行業務取扱管理者の資格を取りたいということであれば、旅行会社に入社してからでも間に合います。日本旅行業協会が「国家試験科目一部免除のための研修」を実施しており、利用することが可能です。
もしツアープランナーを目指すなら、NPO法人の世界遺産アカデミーが主催している「世界遺産検定」などの資格の方が役に立つ可能性があります。
ツアープランナーは、旅行先のデスティネーションにどれくらい興味があるか、どれくらい好きかによって、知識の深さや企画の面白さが変わってきます。嫌いな国や都市、ホテルなどの企画を行っても、企画自体がネガティブになってしまい、結果も残せません。
そのため、ツアープランナーになるためには資格というよりも、デスティネーションを捉える視点や旅行商品に対しての考え方がとても重要です。
ツアープランナーになるには何が必要かを別記事で詳しく書いていますのでご覧ください。
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ツアープランナーが必要な英語力とは?
ツアープランナーになるためには、ある程度の英語を話せるようになっておいた方が良いです。
ツアープランナーは、海外ホテルの仕入れや交渉をする機会がとても多いです。海外に出張に行った際に商談を行ったり、海外で開催されるトラベルマート(商談会)に参加することもあります。また、海外のホテルのセールスが来日し、旅行会社を訪問して商談を行うこともあります。
商談の際は、
- どのようなプロモーションを実施したいのか
- どのようなツアー特典が効果的なのか
- 販売目標はどれくらいなのか
- 他のホテルやデスティネーションの販売動向
など、どのように今後ビジネスを作っていくのかを話し合わなければなりません。
そのため、普段から英語を勉強しておくことをお勧めします。特に通勤通学などの時間は有効活用した方が良く、今では携帯アプリでも英語を勉強できるため、毎日継続するということを念頭に置いて、英語の勉強を普段から取り組んでみてください。
また、「TOEICで〇〇〇点を目標にする」ということでも良いと思います。
英語を勉強する際は、「継続」と「目標」が必要です。
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https://tsunagutabi.com/overseas-work-english/
ツアープランナーが読むべき書籍とは?
先程、「ツアープランナーになるためには資格というよりも、デスティネーションを捉える視点や旅行商品に対しての考え方がとても重要です。」と言いましたが、最近の旅行会社のツアー商品は内容がほとんど同じとなっており、デスティネーションを捉える視点や旅行商品に対しての考え方を持てていないのが現状です。
つまり「差別化」ができていません。差別化とは単純に、競合他社が〇〇を使っていたから、自社はXXを使う、ということではありません。
ツアープランナーは自社の強みを活かし、差別化をして独自の商品を企画していかなければなりません。
また、「価値」をどのように作って、旅行商品に組み込んでいくかも大切です。日本マーケットは価格競争に走る傾向があり、「価値を売る」ということがほとんどできていません。そして、ツアープランナー自身が価値自体を知っておらず、価値を売ることができないのかもしれません。
料金しか見られないツアー商品は、今後OTAによって淘汰されていくでしょう。
そのため、差別化や価値を生むためには日頃からそういったセンスを磨いていかなければなりません。
僕がツアープランナーになってから読んだ本の中でとても役に立った本をいくつか紹介します。商品を売る時にこんな視点があるのかと気付かされる本ばかりです。是非読んでみてください。
どの本もとてもわかりやすく読みやすい本です。学生や新社会人の方でもスラスラ読める本ばかりです。マーケティングの話も書いてあるため、とても勉強になります。
商品を売る際にこういった視点を持てばいいのか、どういった考えを持てばいいのかなどがわかるようになります。
以上となります。
ツアープランナーになるためには資格は必要ありません。もし資格の勉強をするなら世界遺産検定などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、英語の勉強や普段から本を読んで勉強しておくことが必要です。「知らない」ことと「知っている」ことでは全く結果が違います。
それでは、良い一日を!
旅行業法においては、旅行業者等には、営業所ごとに、一人以上の「旅行業務取扱管理者」を選任し、取引条件の明確性、旅行に関するサービスの提供の確実性その他取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便の増進を確保するために必要な事項の管理・監督に関する事務を行わせることが義務付けられています(旅行業法第11条の2)。
※引用:観光庁ホームページ