【旅行会社社員が教える】旅行会社や旅行業界で必要な英語力は?

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【旅行会社社員が教える】旅行会社や旅行業界で必要な英語力は? 就職活動

旅行会社では英語力は必要になるのかな?英語に自信がないから心配。どういったシチュエーションで英語を使うのだろう?よく使う専門用語とかはあるのかな。

この記事は、そんな疑問に答えます。

本記事の内容

・旅行会社の業務で英語が必要になる時はどんな時?

・旅行会社でよく使う専門用語

・旅行会社で海外赴任する際の英語力

僕自身、旅行会社に就職してから、リテーラーランドオペレーターの業務を通して、カウンターセールスや商品企画、手配、仕入れ、海外赴任を経験してきました。

主に外国人観光客や海外の取引先と仕事をしてきたということもあり、多岐に渡る業務の中で頻繁に英語を使う機会がありました。

そこでこの記事では、「旅行会社の業務で英語が必要になるシチュエーション」や「旅行会社でよく使う専門用語」、「旅行会社で海外赴任する際の英語力」について、分かりやすく解説したいと思います。

旅行会社で働きたいと考えている方は、是非記事をご覧ください。

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【旅行会社社員が教える】旅行会社や旅行業界で必要な英語力は?

旅行会社の業務で英語が必要になる時はどんな時?

旅行会社と言っても、いろんな業種があります。

その種類と主な業務をまとめてみます。

旅行会社の種類と業務

・リテーラー(カウンターセールスや手配、商品企画)

・ホールセラー(営業や手配、商品企画)

・ランドオペレーター(営業や手配、仕入れ)

・添乗員(旅程管理、トラブル対応)

それぞれの業種ではどういった場面で英語を使うのかを見ていきましょう。

リテーラー

リテーラーは、JTBHISのように店舗のツアーカウンターで個人客向けに旅行販売をしている旅行会社のことを言います。(団体旅行を取り扱う時もあります)

ツアーカウンターで旅行の相談を受けたり、希望のツアーの紹介をしたり、旅行予約を受付けたりといった業務になります。

また、中堅旅行会社では、カウンターセールス以外にもホテルの手配や商品企画も担当者ベースで行うことがあります。

英語を使う機会は次のような場面です。

カウンターセールス

外国人の接客対応の際に、旅行商品の説明旅行条件書予約の流れの説明取消規定の説明などを英語で行う場合があります。

特にいつからキャンセル料が発生するなどはきちんと伝えなければなりません。

また、電話やメールを使って英語で問い合わせの対応をすることもあります。

予約&手配

最近では海外の手配先に日系ランドオペレーターが多くなったこともあり、ホテルや送迎などを予約する際の手配書は英語のフォーマットを使っても、細かいやり取りは現地で働いている日本人スタッフが対応してくれる場合がよくあります。

旅行会社によっては海外のホテルと直接契約をしていることもあり、予約手配自体を直接ホテルへ連絡をする場合もあります。

その際はトラブル時も含めて全て英語対応になることがあります。

商品企画や仕入れ

日系ランドオペレーターが多くなってはいますが、取り扱い地域によっては日系ランドオペレーターもなく、ホテルや送迎、アクティビティの仕入れをする際に英語でコミュニケーションをすることが多くあります。

仕入れとは、主にホテルと契約書を交わしたり、販売促進の打ち合わせをしたりすることを言います。

また、セールスコールという年に1回~2回程度、海外のホテルスタッフが来日し、旅行会社に営業をすることがあります。

その際は英語を使っての商談になります。

ホールセラー

ホールセラーは、パッケージツアーを企画し、他の旅行会社へ卸売りする旅行会社のことを言います。

ホールセラーでは、法人営業として外回りの営業がありますが、取引先が国内ということであれば、英語を使う機会はほとんどありません。

ただし、予約や手配、商品企画に携わるスタッフは英語を使う機会があります。

英語を使う機会は次のような場面です。

予約&手配

リテーラーと同様にホールセラーに関しても、海外の手配先に日系ランドオペレーターが多いということもあり、ホテルや送迎などを予約する際の手配書は英語のフォーマットを使っても、細かいやり取りは現地の日本人スタッフとやり取りすることが多いです。

海外のホテルと直接契約をしている場合は、英語にて予約手配やトラブル対応をすることとなります。

また、ニッチな旅行方面、例えばアフリカや中東など、現地のランドオペレーターに日本人スタッフがいないこともあります。

そのような場合は、基本英語でやり取りをすることとなります。

商品企画や仕入れ

ホールセラーの取り扱う国によっては、ホテルや送迎、アクティビティの仕入れを英語で行うことがあります。

また、年に1回~2回程度、海外のホテルスタッフが来日し、リテーラー以外にもホールセラーへ営業をすることがあります。

その際は英語を使っての商談になることがほとんどです。

ランドオペレーター

ランドオペレーターは、主に地上手配(ホテル、送迎、アクティビティ)を行う旅行会社です。

現在は海外に支店を持っている日系ランドオペレーターが多く、日本人スタッフが駐在していることが多いです。

予約&手配

ホテルや送迎などの地上手配は、現地支店があっても英語で行うことがほとんどです。

それは、現地支店の予約担当スタッフがローカルスタッフとなるため、英語を使う必要があります。

トラブル時や団体見積もりなどの場合は、現地日本人スタッフが窓口になってくれることもあり、日本語でのやり取りをする場合が多いです。

仕入れ

海外のホテルや送迎会社、アクティビティ会社と契約をするため、商談は基本的に英語で行います。

また、契約書なども英語となっており、諸条件等に関しても十分に理解をする必要があります。

年に1回~2回程度、海外のホテルスタッフが来日し、リテーラーやホールセラー以外にもランドオペレーターへ営業を行います。

その際は英語を使っての商談になることがほとんどです。

添乗員

添乗員は、出発から解散までの旅程を管理する業務となりますが、海外旅行の添乗の場合は英語は必須となります。

もちろん添乗員は、きちんとした日本語で情報をしっかりと旅行参加者に伝えることも必要です。

旅程管理

飛行機やホテルのチェックイン&チェックアウト、レストランでのオーダーなど、旅行に関する基本的な英語を必要とします。

海外旅行に添乗員が付き添っても、海外の現地では日本語ガイドを手配していることが多いため、観光地の歴史や文化の説明を英語で聞き取って、ツアー参加者に日本語で伝えるようなことはほとんどありません。

トラブル対応

添乗員のトラブルと言えば、飛行機の遅延欠航、ホテルのオーバーブッキングツアー参加者の体調不良など突発的なトラブルが多くあります。

そういったトラブルに対しての早急な判断と航空会社やホテル、病院などに対して英語で説明ができる語学力が必要となります。

旅行会社でよく使う専門用語

旅行業界や旅行会社で働いていると専門用語やよく使う言葉がたくさんあります。

ここでは、旅行会社でよく使う英単語を日本語の説明を付けて説明をしていきます。

英語表記 読み方 日本語での意味
Air Only エアオン 航空券のみ
All Inclusive オールインクルーシブ 宿泊、食事、移動、アクティビティなどが全て含まれている料金体系
Allot アロット 航空券やホテルの在庫
Baggage Claim Tag バゲージクレームタグ 受託荷物引換券
Buy Out バイアウト 買い占め
Breakdown ブレークダウン 見積書や請求書の明細
Black Out ブラックアウト 宿泊施設などで予約ができない期間
Carrier キャリア 航空会社
Confirmation コンファメーション 予約確認
Compensation コンペンセーション お詫び
Complimentary コンプ
又は
コンプリメンタリー
無料
Cut Off カットオフ ホテルの在庫をホテルへ返すこと
Deposit デポ又はデポジット 保証金
Dispatch ディスパッチ バスやガイドの手配や振り分け
Early Bird アーリーバード 早割り
Fare Basis フェアベイシス 料金種別
Final ファイナル 最終予約確認
FIT エフアイティ 個人旅行
Flat Rate フラットレート 料金変動がない料金体系
FOC フリーオブチャージ 無料
GDS ジーディーエス 航空予約システム
GIT ジーアイティー 団体旅行
Give Away ギブアウェイ 販売促進用のグッズなど
Go Show ゴーショー 航空券や宿泊予約をしないまま、客が行ってしまうこと
Guarantee ギャランティ 手数料などを含んだ販売額
Handling Fee ハンドリングフィー 取扱手数料
Incentive Tour インセンティブツアー 報奨旅行
Inspection インスぺ又はインスペクション 視察
IT アイティー 包括旅行
Inventory インベントリー 在庫
Joiner ジョイナー 現地でのみ合流する参加者
KB ケービー キックバック、払戻金
Land ランド ホテルやバスなどの地上手配部分
NET ネット 仕入価格
No Show ノーショー 飛行機やホテルを予約しているにも関わらず、客が現れないこと
OB オービー 予約超過
PAX パックス 旅行客
Queue キュー 航空予約システム内のメッセージ
ROH ランオブ(ザ)ハウス 部屋指定なし
Seasonality シーズナリティ― 繁忙期や閑散期などの料金体系に関わる期間
Stop Over ストップオーバー 途中降機
Stop Sales ストップセールス 販売停止
Tariff タリフ 料金表
TC ティーシー 添乗員
Voucher バウチャー 宿泊券や予約証明書
Vender ベンダー 旅行サービスを提供する業者
Waiting ウェイティング 取り消し待ち中

旅行会社で海外赴任する際の英語力

旅行会社で働いていると、海外支店で日本人観光客の受け入れを経験してみたい、現地のローカルスタッフと仕事をしたいなど、海外赴任を目指すことも目標の1つになってくるかもしれません。

海外赴任といっても、現地での業務や役職により、必要となる英語力も大きく変わってきます。

現地ガイド

海外で日本人がガイドをすることは、その国のルールによって異なります。

ほとんどの国ではガイドをする際に、その国の観光省のライセンス講習を受け、認定されなければなりません。

そのため、日本人は基本的に海外ではガイド業務はできません。

日本人の一般社員が現地に赴任した際に行う業務は、予約業務やガイドなどを管理する業務が多いです。

ホテルや送迎会社と商談を行うことがあるため、ビジネス英語は必須となります。

特にネイティブの人に英語で何かを伝える際は、十分に気を付けなければなりません。

英語で行う主な業務は次のような内容です。

一般社員の主な業務

・予約手配業務

・ホテルや送迎、アクティビティの仕入れ交渉

・スタッフの指導

・視察同行

管理職

海外支店立ち上げや現地の拠点長として赴任する管理職の人は、一般的な業務はもちろん、会社の管理業務も英語での対応が必要になってきます。

例えば、総務に関することや経理に関することなども現地スタッフと英語でやり取りをすることになります。

また、支店立ち上げのために赴任する管理職の人は、会社の登記やオフィスの賃貸契約、スタッフ採用の面接、会計士との打ち合わせなど、会社運営に関する語学力も必要になってきます。

英語で行う主な業務は次のような内容です。

管理職の主な業務

・一般業務全般(予約、手配、仕入れ)

・経理(銀行、会計士、税金、決算)

・総務(備品、オフィス賃貸)

・人事(採用面接、就業規則、社会保険、査定)

僕の実際の体・談(海外赴任で苦労したこと)

僕自身、日本の旅行会社に勤務し、海外支店立ち上げのために海外赴任をしました。

赴任前はある程度の英語力はあったと思っていたのですが、支店立ち上げのために必要な英語は普段の業務で使う英語とは全くの別物でした。

会社登記や税務、労務など全く知らない英単語ばかりで、一から勉強するつもりで再度英語に向き合いました。

特に英語で苦労したことは下記のものです。

英語で苦労したこと

・会社登記関係の書類

・会計士との打ち合わせ

・就業規則の作成

・労働基準法の確認

・スタッフの査定

・ネイティブとやり取りする際の英語のニュアンス

ネイティブとやり取りする際の英語のニュアンスは難しい

その中でも「ネイティブとやり取りする際の英語のニュアンス」は非常に難しいです。

日本語の細かいニュアンスを日本人が使っているように、英語のネイティブの人も細かいニュアンスを使っており、そこを誤ってしまうと変に伝わってしまうことがあります。

例えば、「Please send back the document to me by Monday」と書いたとします。

直訳すると「月曜日までに書類を送り返してください」という訳になります。

Please」を使っているので敬語になると大半の日本人は思うはずです。

しかし、取引先のネイティブの人にこれを送ってしまうと、「お前は何様だ!」とか思われかねません。

なぜかというとネイティブの相手にとっては、この文章が命令口調に聞こえているからです。

こういったケースの時は、「I would appreciate if you could send back the document to me by Monday」と書いた方が良いです。

直訳すると「月曜日までに書類を返送してくれたら感謝します」となります。

こういったビジネス英語は勉強しなければ身に付かないものです。

海外赴任前にしっかりと準備をすることが大事で、普段の通勤時間を使って英語の勉強をしておくのが一番良いです。

大変ながらも現地のルールや文化、言葉のニュアンスを学びながら、英語を学ぶというのはとても面白いことです。

以上となります。

旅行会社で働く際の英語は、同じような単語ばかりを使うので最初の努力で後々楽になります。

是非頑張ってみてください!