【旅行会社社員が教える】ツアープランナーになるには何が必要?

【旅行会社社員が教える】ツアープランナーになるには何が必要?ツアープランナー

旅行会社のツアーを企画してみたいけど、ツアープランナーになるには大変なのかな。。。どんな仕事内容なんだろう。。。どんなやりがいがあるんだろう。。。

この記事は、そんな疑問に答えます。

✔ 本記事の内容

  • ツアープランナーの仕事内容
  • ツアープランナーの一日の業務
  • ツアープランナーの英語力
  • ツアープランナーのやりがい
  • ツアープランナーの大変なこと
  • ツアープランナーに向いている人
  • ツアープランナーへの目指すきっかけや志望動機
  • ツアープランナーの課題
  • ツアープランナーの今後

僕自身、大学卒業後、旅行会社に就職し、1年目から海外旅行の企画に携わりました。中堅旅行会社ということもあり、企画専任というわけではなく、営業をしながら企画も行っていました。

旅行会社キャリアの中で一番の企画はというと、日本からの直行便のないフィリピンの島にチャーター便を飛ばした企画です。その島に飛ばしたチャーター便は日本マーケット初のチャーター便となり、フィリピン観光省からも評価を頂きました。

この記事では、ツアープランナーの業務や英語力、やりがい、課題や今後について詳しく解説したいと思います。

これから旅行会社で働きたいと思っている人や今実際に企画に携わっているけどうまくいかない人などに是非読んでもらえればと思います。

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【旅行会社社員が教える】ツアープランナーになるには何が必要?

ツアープランナーの仕事内容

ツアープランナーの仕事内容

ツアープランナーとは?一言で言うと「旅行の企画」です。

大手旅行会社には企画部署がある一方で、中小の旅行会社では営業と企画を一緒にしているところも多くあります。また、航空仕入やホテルの仕入れなども兼任しているところも多いです。

ツアープランナー=企画とは、どんな仕事内容があるかを見ていきましょう。

  • 他社のツアー販売状況の確認(価格、航空会社、ホテル、観光内容など)
  • メタサーチエンジン(トラベルコなど)の販売状況の確認
  • 航空仕入れ(航空会社との料金交渉など)
  • ホテル仕入れ(ホテルとの料金交渉など)
  • 観光地の調査(観光コースや距離感、移動手段など)
  • 観光省との商談
  • ウェブサイトの特集データの作成
  • ブローシャー(紙パンフレット)の作成
  • 販売店舗への勉強会

旅行というものは形のないものですが、どうやって作られているかというと航空券代金とホテル代金、送迎代金、観光代金などをただ単純に足し算をしているだけです。

しかし、航空会社は数が限られているとしても、ホテルの数はとてつもなく多くなっています。パッケージツアーに全てのホテルを使えるのかといったらそうではありません。安全基準を守っているホテルなのか、インベントリー(在庫)が豊富なホテルかどうか、ロケーションが良いホテルかどうかなど、いろんな下調べをした上で選定します。

また、観光地のルート設定や内容については海外支店のスタッフと打ち合わせをしたり、視察を元にアイデアを出し合ったりして、現実的・効率的にツアーを催行できるかどうかを決定していきます。

さらに航空仕入れホテル仕入れを並行して行ったり、観光省ジョイントプロモーション(共同企画)についての提案や商談を行ったり、紙パンフレットを作成したりと企画と言っても企画に関わる業務は多岐に渡ります。

ツアープランナーの一日の業務

ツアープランナーの一日の業務はこんなイメージです。

【ツアープランナーの1日】
10:00 始業、昨日のツアーの受注状況チェック
10:30 他社やメタサーチエンジンのツアー掲載状況のチェック
12:00 ランチ
13:00 ツアーのコスティング
14:00 海外のホテルの営業マンが来社&商談(英語)
15:00 ツアー掲載作業
17:00 プレゼン資料作成
19:00 残業突入。。。。。

日によっては社内ミーティングがあったり、支店へ勉強会を実施しに行ったり、外出アポがあったりもします。

また、旅行の企画に関しては山場となるタイミングが年に2回程やってきます。

  • 5月~7月の期間:年末年始期間の旅行販売準備
  • 10月~11月の期間:ゴールデンウィーク期間の旅行販売準備

最近では紙パンフレットの製造が年に3回や4回ある旅行会社もあり、さらに山場は増える一方です。

上記の山場の少し前の時期には、海外からホテルの営業マンがたくさん来日し、旅行会社へ訪問する「セールスコール」が実施されます。その期間はツアープランナーは1日に3件、4件とアポイントで予定が埋まる程、時間がありません。海外のホテルも旅行会社に使ってもらおうと必死なのです。

ツアープランナーの英語力

海外のホテルから営業マンが来日する。。。。もしかして英語が必要なのではと思うかもしれませんが、ずばり英語が必要です。

稀に海外のホテルで働く日本人セールスの方もいますが、基本的には外国人が来社すると思った方がよいです。海外のホテルも日本マーケットについて詳しくないため、セールスレップ(又はセールスリプレゼンタティブ)という海外のホテルの日本事務所として活動をする会社のスタッフが同行している場合もあります。

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英語の商談というととても難しく思うかもしれませんが、話すことは毎回同じです。ポイントは次の通りです。

  • 現在の予約状況
  • 同じ都市の他ホテルの販売状況
  • 近隣国の販売状況
  • 今後の販売プロモーション

簡単に言うと、今そのホテルの予約がどれくらい入っていて、その他売れ筋ホテルの予約がどれくらい入っていて、近隣の国(例えば、タイのホテルが来社するのであれば、近くの国で日本人が旅行しそうなマレーシアやベトナムなど)の予約がどれくらい入っていて、最後にそのホテルのプロモーションであれやこれをしたい、と話すのです。

もし英語が話せるなら、他のホテルでこういったプロモーションをやっていて売れているとかホームページにホテル特集ページを掲載するからバーター契約をしてくれとか話すと良いです。

バーター契約とは?
例えば、「ホームページにホテルの特集を出すからその代わりに無料で5泊分ください」みたいな物々交換です。ホテル側も現金を出すことは渋るため、現金の代わりに数泊分無料にしてもらうということです。

ツアープランナーのやりがい

ツアープランナーのやりがいは、とても単純で自分の考えたツアーが世に出る、そしてそれに参加してくれる人がいるということです。

大手旅行会社だと難しいですが、中堅の旅行会社であれば、今日考えたツアーが今日世に出ます

旅行は形のないものですが、単純に足し算すれば旅行は作れます。しかし、それを魅力あるものにするというのは本当に大変です。

僕自身、行ったことのないホテルは勧めないというポリシーがありました。視察の時は1日15軒や20軒もの数のホテルを視察しました。本当は全部宿泊したいのですが、さすがにそんな日数の視察には出れません。。。そのため、プライベート旅行の時でさえ、視察をしたことがあります。

要は「自分が見ずして知らずして、企画はできない」ということです。まさに「百聞は一見に如かず」です。よく写真と違ったっていうことはありますよね。それと同じです。旅行は人生の分岐点にもなるイベントのため、作り手もよりセンシティブになるべきと思っています。

そんな想いを込めたツアーにお客様が参加し、そしてお客様に感動を与えることができれば、何物にも代えがたい喜びですし、ヘトヘトになりながら視察した苦労も報われます。

  • 旅行は形のないもの
  • 今日考えたことがその日のうちにツアーに!
  • 百聞は一見に如かず
  • 旅行を通して感動を与えることが僕たちの使命

ツアープランナーの大変なこと

ツアープランナーをやっていて大変なこともたくさんあります。

例えば、視察をする前にある程度下調べしてから行きますが、長距離移動などをして苦労して視察したのに実際に見ると全く使い物にならないとかはよくあります。ホテルなどもそうですが、特にビーチの綺麗さが想像と違った時は気持ちが落ちます。

また、視察後にツアー造成をしたとしても、お客様に見られないツアーも実際はたくさんあるということもあります。

例えば、ホテルの取扱数が多いモルディブ。

モルディブ行きのツアー掲載数が大手旅行会社では約1000コース、WEB販売を中心にしている中堅旅行会社で約2500コースとなっています。しかし、見られていないツアーがたくさん含まれているということが現実です。

それでも日本マーケットで初めてこの都市のツアーを販売した初めてこの島のツアーを販売した初めてこのホテルのツアーを販売したというのは、とてもやりがいのあることです。

まだまだ世界には日本で知られていないことがたくさんあります。それをいかにして見つけるか、そして販売までもってくるかがツアープランナーの醍醐味です。

ツアープランナーに向いている人

ツアープランナーに向いている人、それは「担当地域をどれくらい好きになれるか」です。本当これに尽きます。

旅行会社の商品を見ていると、担当地域のことが好きで思い入れを持ってツアーを作ったかどうかはすぐにわかります。

なぜ「担当地域をどれくらい好きになれるか」が必要なのか?

今となってはインターネットで情報収集がとても簡単にできるようになりました。つまり、お客様の持っている情報量が旅行会社のスタッフの知識量と同じ、あるいはそれ以上になっているということです。担当地域が好きで思い入れがある人はその地域のことをどんどん深掘りしていきます。その知識の「深さ」がツアープランナーには必要なのです。

私は〇〇〇〇について日本で一番知ってます!」くらい言えるようになれば本当にツアープランナー向きです。

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ツアープランナーへの目指すきっかけや志望動機

ツアープランナーになりたいと思っている人は、今までの人生で何かしら分岐点があり、ツアープランナーになりたいと思ったはずです。それは、旅行中の出来事なのか、何かのイベントに参加した時なのか、誰かに会った時なのかなど人それぞれです。

「ただ旅行が好きだから」という理由だけではツアープランナーになることはできません。もし旅行会社で働くことを目指す、ツアープランナーになることを目指すということであれば、経験に基づいた志望動機を考えましょう。その方が説得力が出ます。

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ツアープランナーの今後

ツアープランナーの今後は問題山積みです。なぜかと言うと「企画担当者自身が海外に出ない」からです。

例えば、良い例が「海外の旅行博」です。有名なところでは次の旅行博があります。

  • ITB Berlin(ITBベルリン)※ドイツ・ベルリン
  • ITB Asia(ITBアジア)※シンガポール
  • ATF(アセアンツーリズムフォーラム)※アセアン諸国で開催

僕自身が東南アジア方面を中心に企画をしてきたということで東南アジア寄りの旅行博になりますが、こういった旅行博に日本の旅行会社の企画担当者は商談をしに行ったり、新しいホテルやサプライヤーを探しに行ったりしないのです。毎回日本から参加する旅行会社は片手で数える程度です。他国はというと何十社と参加しています。こういった旅行博での商談は積極的に参加するべきです。

また、すでに日本マーケットでも旅行会社離れの年齢層が発生しています。海外旅行慣れをしている40代の50%はすでに自分で航空券とホテルを手配して海外旅行をしています。

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このようにツアープランナーが単純な足し算ばかりをした商品を羅列していても消費者には響かないようになっているということです。知識の「深さ」を持って商品造成をしていかないと、旅行会社の商品は広く浅いもののみとなってしまいます。

ツアープランナーは、「海外に出てホテルや観光素材を探しに行く」ということが必要です。

以上となります。

ツアープランナーは大変です。でもその都市やホテルを好きな気持ちで深掘りしていけば魅力ある旅行をプロデュースできます。

それがツアープランナーに必要なことです。

それでは、良い一日を!