海外赴任予定だけど、赴任先の家探しはどうしたらいいんだろう。。。。現地のスタッフに探してもらってもいいけど、変な部屋だったら嫌だな。。。できれば自分で探したいな。。。。どうすればいいだろう。。。。
この記事は、そんな疑問に答えます。
✔ 本記事の内容
- 海外赴任の住居は海外赴任前のアクションで全てが決まる
こんにちは、ツバサです。
僕自身、海外赴任は約6年間していましたが、海外赴任先の住居は非常に重要でした。海外赴任の仕事は本当にやりがいがありますが、ストレス満載です。そんな時はやっぱり自分の部屋が落ち着きます。しかし、もし海外で住んでいる部屋が快適ではなかったら、どこも休まる場所がありません。
僕自身が海外赴任をする際に実際に行った家探しの方法は、日本で賃貸物件を探すような手順を海外でも行いました。つまり、自分で内見してから住居を決定しました。そのため、海外赴任中に住んだ部屋はとても快適でした。
この記事では、「海外赴任の際の家探し」について詳しく解説したいと思います。
海外赴任の住居は海外赴任前のアクションで全てが決まる
海外赴任の際の家探しは、海外赴任前のアクションで全てが決まります。
次のことがポイントとなります。
- 日系企業の人事部お抱えのブローカーを紹介してもらう
- 海外赴任前に必ず出張を入れ、内見する日を1日設ける
- 内見後にオーナーにリクエストしたい家電家具を考える
- 英語の契約書でも必ず目を通す
日系企業の人事部お抱えのブローカーを紹介してもらう
海外赴任の家探しのポイントで一番大事と言っても過言ではないことが、現地のローカルスタッフには家探しを全て任せないということです。
ローカルスタッフのクオリティは日本人の感覚とは全く異なります。彼らが良いと思ったものが日本人が良いと思うものではないということです。特に東南アジアに海外赴任をする人は、現地の生活水準を考えても、この点は注意しなければなりません。
そこで重要なポイントとしては、すでに現地にある日系企業の人事部を紹介してもらうということです。日系企業でもメーカー企業などが良いです。なぜなら、メーカー企業の人事部は日本人駐在員の受け入れを毎年行っており、日本人の扱い方に非常に慣れています。また、彼らはお抱えの現地ブローカー(不動産屋)を持っており、日本人が好む物件情報をよく知っています。
僕自身も海外赴任の際は、現地の日系企業の人事部の方に現地ブローカーを紹介してもらいました。もし現地での住居費用が会社負担であれば、おおよその予算額を伝えると物件情報のリストを事前に入手することが可能です。もし予算が決まっていない場合は日本人駐在員の単身者が住んでいる相場をもとにリストを作ってもらったり、家族帯同者が住んでいる相場をもとにリストを作ってもらうとよいでしょう。
最近はインターネットの普及でいろんな情報が事前に手に入るようになりました。現地ブローカーから送られてきたリストをもとにグーグルマップなどを使えば、外観や部屋の写真を見ることができます。もし写真を見て、事前情報の段階で気に入らない場合はリストから外してもらい、新しく他の物件を入れてもらうとよいでしょう。
現地には日系の不動産屋があるかもしれません。しかし、なぜ日系企業の人事部を紹介してもらったかというと、僕の場合、現地支店の立ち上げの際に就業規則やガイドラインを作成しないといけなかったため、実際現地の企業で人事部として働いている人から人事関連の知識を教えてもらいたかったからです。そういう部分でコネクションを作りました。
海外赴任前に必ず出張を入れ、内見する日を1日設ける
海外赴任の本番前には、必ず海外出張を入れましょう。できれば、1カ月前くらいのタイミングがよいです。その出張の目的は次の通りです。
- 現地の生活面における視察を行う(スーパーマーケットや病院など)
- 現地の住居に関する内見を行う
- 家族帯同で赴任で子供がいる場合はスクールバスの停留所及びその周辺を確認する
会社によってはこのタイミングでの出張に許可をしない場合もありますが、この先1年~3年も住む場所の環境を見ることは非常に大事なため、上司を説得してでも行くべきです。もし雰囲気的に許可が出なさそうであれば、仕事の都合を付けてでも出張を入れて、現地で上記のチェックをする時間を作ればよいです。
住居に関しては、事前に現地ブローカーから物件のリストをもらっているので、出張時に内見をするためのスケジュールをお願いしておくとよいでしょう。海外でも日本と同じように内見をする際はオーナーや管理会社に依頼をした上で内見をするため、事前に現地ブローカーにお願いしておいた方が無難です。稀にオーナーが旅行に行っており、不在で見れないという場合があるため、事前に合鍵を入手してもらう必要がある場合があります。
内見をする際のチェック項目は主に次の通りです。
- セキュリティが高いかどうか(ガードマンが常駐など)
- コンドミニアムの場合はフロントにスタッフが常駐しているかどうか
- ドアのカギは2つあるかどうか
- 家具家電付きの賃貸物件かどうか
まず日本人が海外で長く住む場合は、セキュリティを必ず確認した方がよいです。おそらくコンドミニアムタイプ(マンション)に住むことが多いですが、建物のメインの入り口がロック式になっているかどうか、さらに入り口にガードマンが常駐しているかどうか、フロントにスタッフが常駐しているかどうか、賃貸物件の玄関のカギは2つあるかどうかなどを確認した方がよいでしょう。
また、海外の賃貸物件では家具家電付きのものが多いです。海外赴任の際は現地で家具家電を購入すると費用もかかり、帰任する時の処分にも困るため、必ず家具家電付きの賃貸物件にしましょう。
内見後にオーナーにリクエストしたい家電家具を考える
内見時、気に入った物件があれば、家具家電を一通りチェックし、必要なものや足りないものを書き留めます。そして、現地ブローカーを通して、オーナーや管理会社へ必要なものや足りないものを設置できるかを交渉します。
例えば、電子レンジがなかった、掃除機がなかったなどであれば、電子レンジと掃除機を設置してくださいと事前に交渉します。海外ではこのように内見後、オーナーや管理会社へ交渉することが可能です。ダメもとでいろいろ言ってみましょう。意外にリクエストが通ることが多いです。
海外のコンドミニアムに住む場合は、バルコニーで洗濯物を干すことができないことが多いです。そのため、電気代はかかりますが、部屋に洗濯機以外に乾燥機があるかどうかも確認するとよいでしょう。ただし、乾燥機は2種類あり、スピンドライヤー(半乾き)かドラムタイプドライヤー(完全乾燥)があります。スピンドライヤーの場合、洗濯物を部屋干ししなければならないため、二度手間になってしまいます。
また、家具家電付きの部屋の場合、内見してみて不要なものは入居前に撤去してもらうようにしましょう。オーナーの趣味で物が多い部屋もあります。例えば、置物や絵画などはいつか壊してしまいそうなため、事前に撤去してもらうことをお勧めします。
英語の契約書でも必ず目を通す
内見後、オーナーや管理会社へ家具家電で足りないものをリクエストし、回答も納得できるものであれば、賃貸契約書を発行してもらいます。
賃貸契約書が送られてきたら、必ず目を通すようにしましょう。僕自身がフィリピンに海外赴任をしていた際、フィリピンでは「Association Due」という管理費みたいなものがありました。それは1平米あたりに金額が設定されており、部屋が広いと結構な金額になります。そして、その管理費は賃借人ではなく、賃貸人が負担するものとなります。そのため、「Association Due」が賃料に含まれているかを確認しなければなりません。海外赴任先によって、賃貸物件の諸事情は異なることが多いです。
その他事項としては、○○〇〇〇ペソ以下の修繕費用は賃借人負担、〇〇〇〇〇ペソ以上の修繕費用は賃貸人負担というような項目もあります。また、海外の賃貸契約では「Security Deposit」という敷金のようなものもあります。これは日本と同じように退去時に支払うべき光熱費や何か修繕費が必要となった場合に差し引いて返金されるものとなります。
海外の賃貸契約は1年間のものが一般的ですが、海外赴任者がいつ退職するか、あるいはいつ帰任するかはわかりません。そのため、賃貸契約書内に「居住者が帰任となった場合は同じ法人のスタッフであれば契約を継続して入居できる」という文言を念のため付け加えておくとよいでしょう。それにより、事前にリスクマネージメントをすることが可能です。
以上となります。
海外赴任は長期に渡るものとなります。そして、異国の地で長く住むということは非常に大変なことです。そんな生活の中でも自分の住居に戻れば落ち着くことができるような賃貸物件を探しましょう。
海外赴任前のアクションで全てが決まります!
それでは、良い一日を!
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